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道教の女神について

2020.03.24 (Tue)
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今回はこういうお題でいきます。カテゴリはオカルト論です。
さて、道教は中国の土着的な民間信仰という性格が強く、
きわめて雑多なものが混じり合っています。もともと中国に
古くからある神仙思想が土台になり、後漢末に太平道や
五斗米道が教団化しました。

教義には老荘思想や陰陽五行説が取り入れられています。
道教を一口で定義するのが難しいのは、上に書いたように、
あまりにも多くのものがごった煮のようになっているからで、
これは中国の国土が広大なせいが大きいでしょう。

さて、道教の神々をみていくと、日本の神道に近いものがあります。
まず天地創造の神々、元始天王(盤古)などですね。
黄河の神である河伯などの自然神がいるところも似ています。
それから古い時代の伝説的な帝王、神農や黄帝など。日本でも、
神武天皇などは神なのか人なのか、その境目に立つような人物です。

岳飛
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さらに、歴史上の有名人が神として祀られたもの。三国時代の
英雄であった関羽、南宋時代の悲運の将軍、岳飛など。
日本だとやはり、菅原道真、徳川家康、天智天皇など、
実在の人物が神となって神社が建てられていますよね。

道教と日本神道で最も違うのが、修行をして羽化登仙、
つまり仙人になったとされる人物も神となっていることです。
これは紀元前から近代まで、中国の歴史上の各時代にわたって存在し、
有名どころでは、赤松子(上古)、鍾離権(漢)、呂洞賓(唐)、
曹国舅(北宋)・・・と枚挙にいとまがありません。

女媧と伏羲


まさに神仙という言葉どおり、神と仙人が入り混じってるんです。
で、女神(じょしん)ですが、日本神道でも、天照大神、木花咲耶姫、
神功皇后など、それなりにいるものの、男神に比べて数は多くありません。
中国も同じで、女神の数自体は少ないですが、重要な地位について
いるものもいます。ここからはそれらを簡単にご紹介していきましょう。

女媧(じょか)天地創造神の一人で、伏羲(ふっき)と
兄妹または夫婦とされます。人間の上半身、蛇の下半身を持って
描かれることが多いですね。女媧の最大の功績は、
この世界に人間を創り出したこと。面白いのは、
後漢時代の古書に、最初のうちは黄土をこねて丁寧に創ったので

高貴な人間が生まれ、だんだん面倒になって縄で泥を跳ね上げたら
凡庸な人間が生まれたと記されていることです。
また、女媧は天地が壊れかかったときに自ら天を支え、破れた個所を
五色の石を錬って補修(錬石補天)したとされます。

西王母
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西王母(せいおうぼ)崑崙山に住んでいる女仙で、東海の蓬莱山に
いる東王父と対になる存在です。神々の不老不死を司り、
3月3日の誕生日に蟠桃会という宴会を開き、そこで出される桃を
食べると不老不死になるんですが、招待されなかったのを
怒った孫悟空が乱入して桃を食べてしまいます。

で、この西王母、もしかしたら日本の邪馬台国問題を解く一つの
ヒントになるかもしれないんです。三角縁神獣鏡という
古墳時代前期を中心に列島各地から出土する鏡がありますが、
伝説上の神獣とともに、東王父、西王母の姿が鋳出されています。

三角縁神獣鏡の西王母 もしかして卑弥呼がモデル?
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この鏡を、邪馬台国の女王卑弥呼が魏の明帝からもらった
銅鏡100枚にあてる説があるんですが、この議論は畿内説、
九州説にわかれて紛糾しています。また、東王父と西王母は、
卑弥呼と、その言葉を民衆に伝えた男弟を象徴しているのでは
ないかとする意見もあります。

嫦娥(じょうが)もとは天界の仙女だったのが、地上に下りた際、
不死でなくなったため、夫が西王母からもらい受けた不死の薬を
盗んで飲み、月宮に逃げ、蟾蜍(ヒキガエル)になったという伝説
(嫦娥奔月)があります。中国でも月にウサギがいるという
話はありますが、それとともにカエルもいるんですね。

嫦娥
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媽祖(まそ)福建省、広東省などの海沿いの地域で信仰の厚い
女神です。宋代、官吏に娘が生まれましたが、生まれつき口がきけず
黙(もう)と呼ばれます。16歳の頃に神通力を得て村人の病を
治すなどの奇跡を起こし、また、夜中に海岸に灯をともして
人々を海難から助けました。

どれだけ人に勧められても結婚せず、親の家で暮らしていましたが、
28歳の時に父が海難に遭い行方不明になると、悲嘆した黙は旅立ち、
その後、峨嵋山の山頂で仙人に誘われ神となったという伝承が
伝わっています。航海、漁業の神とされます。

媽祖
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白娘子(はくじょうし)中国の四大民話伝説『白蛇伝』に登場する
白蛇の化身した美女で、人間の青年と結婚しますが、金山寺の和尚、
法海がそれに気づき、仲を裂こうとします。この後、波乱万丈の
物語が展開されますが、紹介する字数がありません。この話をもとに、
上田秋成が『雨月物語』の中の一編「蛇性の婬」を書いています。

さてさて、ということで、5人の女神しか紹介することが
できませんでした。前半をもう少しはしょればよかったんですが、
また書く機会もあると思います。漫画の『封神演義』などのせいか、
最近、道教への関心が高まってるんですね。では、今回はこのへんで。

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