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デッドマンズ・ハンドて何?

2020.04.05 (Sun)
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今回はこういうお題でいきます。わりと軽めの内容です。
デッドマンズ・ハンド(Dead man's hand)を訳せば、
「死人の手」になりますが、この「手」には2つの意味が
かけてあります。一つは、文字どおり人体の一部で、
もう一つはトランプゲームの中のポーカーの手役のことです。

どっから話していきましょうかね。ポーカーはご存知だと
思いますが、ストレートやフルハウスなどの手役があります。
で、デッドマンズ・ハンドとは、この手が出ると近いうちに
死んでしまうという、不吉なカードの組み合わせのことです。

麻雀でも、九蓮宝燈という役(ひじょうに難しい)を達成した
人は死んでしまうなどと言われますが、デッドマンズ・ハンドは
そこまで難しいわけではありません。黒の(スペードとクラブ)の
A(エース)と8のツーペアのことです。

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これがなぜ死を招く不吉な手なのか? その前に一般的なトランプの
知識をお話します。トランプは日本だけの呼び名で、英語では
カードと言います。4つのマーク(スート)は、ハートが聖職者で聖杯、
スペードが騎士で剣、ダイヤが商人で貨幣、クラブは農民で棍棒です。

また、ハートは愛、スペードは死、ダイヤがお金、クラブが知識を象徴。
ですから、黒のカードの組み合わせは「死の知識」と解することも
できなくはありません。次に数字ですが、Aは1を表しますが、
あらゆる数字の中で最も強い。8はタコの足が8本ですよね。
西洋では不吉な悪魔の数とされることがあります。

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さて、今回登場するのは、アメリカ開拓時代のガンマン、
ワイルド・ビル・ヒコックです。この名前は聞かれたことがあるかも
しれませんが、通称で、本名はジェームズ・バトラー・ヒコック。
1837年に生まれ、1876年に40歳で亡くなっています。
わりと近代の人なんですね。

下の画像を見てもらえばわかりますが、女のような優しい目をしていると
言われました。小さな頃から拳銃さばきが巧みで、数々の銃撃戦に
加わって負けたことなし。南北戦争では北軍に所属して偵察兵として
活躍しています。西部劇映画、『平原児』や『小さな巨人』の
主人公だったのをご存知の方もおられるかもしれません。

ワイルド・ビル・ヒコック
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40歳で亡くなっていますが、晩年にはカンザス州やネブラスカ州で
町の保安官を務めています。ならず者が保安官になれるのか、と
思われるかもしれませんが、そういうケースは珍しくありせん。
なにせ腕っぷしがなくては町を守ることはできませんから。

それと、ヒコックは生涯で6~7人の人物を殺しているとされますが、
裁判で自衛と認められて無罪になったり、決闘だったり、
相手がアメリカ先住民だったり、保安官の職務として撃ったりで、
お尋ね者ではなかったんです。銀行強盗や列車強盗などは
やってないので、民衆に人気があるんですね。

『リバティヴァランスを射った男』のカードシーン
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で、ヒコックはカードゲームの達人でもありました。その死は、
サウスダコタ州デッドウッドの酒場で、テーブルでポーカーに興じて
いるところを、ジャック・マッコールという人物に背後から撃たれました。
その理由ははっきりしませんが、前夜、マッコールはポーカーで
ヒコックに一文無しにされ、翌朝、ヒコックが朝食の金をめぐんでやると、

コインを床に投げたのを恨みに思ったから、などと言われます。
ヒコックは後頭部を撃たれて即死、イスから転げ落ちましたが、
そのとき手にしていたのがデッドマンズ・ハンド、
黒のAと8のツーペア。ツーペアってポーカーではけっこう強いんです。
この血のついたカードは、形見としてヒコックの息子に渡されます。

デッドマンズ・ハンドのタトゥー
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ポーカーは通常5枚でやりますが、もう一枚は、ハートのA説、
ダイヤの9説、まだカードは引いてなかった説などがあります。
ただ、自分が少し調べたところでは、この話が有名になったのは、
1926年にヒコックの伝記が出てからで、デッドマンズ・ハンドと
いう不吉な手は、ヒコックの死の前からあったようなんです。

それ以前は、デッドマンズ・ハンドは「3枚のジャックと
10のフルハウス」など、さまざまな説があったのが、ヒコックの
伝記によって上記の組み合わせが有名になった。では、もしこの手を
引いてしまったらどうするか。九蓮宝燈やゴルフのホールインワンでは
仲間におごったりしますが、特にそういうことはないみたいですね。

さて、デッドマンズ・ハンドは記章として、アメリカ軍の部隊や
州警察で採用しているところがあります。映画でも出てきますね。
ジョン・フォード監督の西部劇、『リバティヴァランスを射った男』では、
リバティヴァランスは死の直前にこの手を引きます。

『カッコーの巣の上で』
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また、ジャック・ニコルソンが主演した1975年の映画、
『カッコーの巣の上で』では、主人公がたしか肩にこの図柄の
刺青を入れるシーンがありましたが、これによって結末で主人公が
死ぬのがわかってしまうんですよね。うーん。

さてさて、ということでデッドマンズ・ハンドのお話でしたが、
トランプゲームには、この他にもいろいろとオカルト要素の強い
逸話があるので、いつかご紹介できる機会があるかもしれません。
では、今回はこのへんで。




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