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霊能者を試す話

2020.04.23 (Thu)
bigbossmanです。今回は時間がなく、短い話になります。
ただし創作ではなく実話です。さて、自分の本業は占星術なんですが、
実際のところは、収入の内訳はそれ以外のものが多くて、
主に雑文書きですね。それと、このブログを始めてから、
オカルト関係の仕事が増えるようになってきました。
心霊スポットの探訪ルポとか、古い心霊関係の事件を掘り起こして
書くとかです。霊能者と呼ばれる方とお会いすることもあり、
これまでに約20人ほどの霊能者を訪問していて、その中には
全国的に有名な方も、ある地方だけでやってる知られてない方もいます。
で、そういうときには、自分はできるだけ霊視をしてもらってて、
霊視には、前世、守護霊、霊障と、その霊能者によって

さまざまに違いがあります。ただ、こう言ってはなんですが、
霊能者には横のつながりがあって、情報が共有されてたりします。
bigbossmanという占い師が〇〇誌の仕事でこの間来たので、
こんなことを答えたという話が広まってしまうわけです。
まあ本来、霊能者の能力を興味本位に試したりするのはよくない
ことかもしれませんが、謝礼は必ず多めに支払っていますし。
それで、2週間前ですね、これもある雑誌の取材で、
愛知県在住の霊能者を訪問しました。40代の女性の女性の方で、
それなりに有名ですので、この手のことに詳しい方には
誰のことかすぐにわかると思います。そのときには雑誌の編集部に
お願いして、編集長にも同行してもらったんです。

編集長は50代後半で、自分よりもかなり年上です。
事前に聞いたところでは、幽霊や霊能はあまり信じてないということ
でした。まあ、それが普通ですよね。訪れたのは、霊能者の自宅で、
住宅地にある一般的な一軒家でした。で、玄関でインターホンに
呼びかけると、その方がドアを開けたんですが、2歳くらいの
女の子がいっしょにいたんです。「お子さんですか?」と聞くと、
「長女の娘、孫です」と言われて、これにはびっくりしました。
40代でもう孫がいるんですね。で、応接間に通され、
編集長も交えてあれこれお話を伺いました。これはインタビューという
形です。その後、自分ではなく編集長のほうを霊視してもらい、
もし何かあればお祓いもしてもらうことになりました。

事前にそういう依頼をしてあったんです。それで通されたのが
12畳以上はあろうという広い和室で、奥のほうに白木で組んだ
祭壇があり、上から五色の布が下がってました。あ、書き忘れてましたが、
その霊能者はある教派神道に所属していて、祭壇で祀っているのは
国常立命(くにとこたちのみこと)ということでした。
でね、このときまで、自分は高をくくっていたんです。
今回視てもらうのは編集長で、さすがに情報は持ってないだろうから、
おそらく当たり障りのないことしか言われないだろうと。
15分ほどそこで待って、霊能者が和装、巫女さんのような装束で現れ、
御幣を持って祭壇に向かいました。われわれ2人は、その後ろで
正座する形です。ご祈祷は20分ほど続き、途中で祭壇に

水のような液体を振りかけたりしてました。それからくるりと
振り向き、編集長に向かって、静かな声で「小さな霊がまといついて
 いるようです」と言ったんですね。声をつくったりなどはしてませんでした。
編集長は少し驚いた顔でしたが黙ってました。霊能者は、
「あのときは熱かった、とても熱い、熱いがよく世話してくれた、
 誰もうらんではいないぞ」と続け、それから柔和な顔に戻って、
「どうやら小さな赤ちゃんの霊がいるようです。ただ、今申し上げたとおり、
 悪いものではありません。一般に、幼少者の霊は自分の死を理解できず、
 なかなか消えることができないものです。でも、この霊はもうかなり
 薄らいできてるみたいですね」こう言ったので、編集長が「この後、どうすれば」
と尋ねました。そしたら、「菩提寺で特に名をよんで供養してもらうとよい」

ということだったんです。さっき書いたように、その霊能者は神道系だったん
ですが、仏教の法要でもかまわないということです。
その後、われわれはお礼をし、霊能者宅を出て喫茶店に入りました。
で、ここからは自分と編集長の会話です。「さっき驚いたような顔をして
 ましたが、小さい子の霊に心あたりあるんですか」 「いやそれが、
 あるんだよ。私には弟がいたんだが、0歳で亡くなってるんだ。
 それまで元気だったのが、夜中に急に熱を出してね」 「ははあ」
「それで、当時は医者が往診で家に来てくれたりしてたんだが、
 夜中だしね、電話をかけても出なかった」 「うーん、救急車は呼ばなかった
 んですか」 「そうすればよかったんだろうけど、当時はね、今とは
 違って救急車の利用は珍しかったし、来ると近所中の人が出てきてね」

「ははあ」 「それで、うちの両親が弟をタオルケットでくるんで、
 近くの別の内科医院に連れてったんだ。そのとき、私も起きてて
 車の後ろに乗ってた」 「それで?」 「うん、そこの診療所の先生は
 70歳近くだったんじゃないかな。起きてきてくれて、これは流行り風邪
 だろうと言って、大人用の注射をしたんだよ。そしたら、
 たしかに熱は下がったけど、弟はぐったりして意識がなくなり、
 そこにいるうちに死んでしまったんだよ」 「え、医療ミスですか」
「うん、まあ、今になって考えればそうかもしれないが、当時は両親は
 訴えようなどとは考えてなかったね。診てくれたのはその先生だけだったし」
「うーん、で?」 「2日後に親族だけで簡単な葬儀をしたよ。
 菩提寺には戒名はつけてもらった」 「じゃあ、さっき霊能者が言ってたのは

 その子の霊?」 「たぶんそうじゃないかな。いや、霊能なんて
 信じてなかったけど、今となってはこの話を知ってる人間は多くないんだ。
 当時の親戚は亡くなった人が多いし、うちの父親も他界してる。
 うちではその後、弟と妹が生まれたからね。両親もその子の
 ことはあまり言わなかったし」 「さっき熱いって言ってたのは、
 熱があったからなんでしょうか」 「それもそうじゃないかな。いやあ、
 とにかく驚いたよ」・・・という顛末でした。この後、編集長は母親に話して、
一族すべての物故者のための法要を開いたんだそうです。そのときに、
幼くして死んだ弟の霊も念入りに供養してもらった。後で自分が、
「その子の霊がいなくなったかどうか、もう一度行って視てもらいますか?」
と聞いたら、編集長は「いや、いや、いいよ」と言ってました。

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