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アーカイブ 雷のオカルト

2020.07.11 (Sat)
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今回はこういうお題でいきます。みなさん、雷はお好きでしょうか?
あんまり好きという方はいないんじゃないかと思います。
雷というのは放電現象ですよね。雲の中にたまった静電気が、
雲と雲の間、雲との地面の間で電流が流れる。
このうち、雲と地面の間で起きるものを落雷と言います。

みなさんは、ごく近所に雷が落ちたという経験はあるでしょうか。
自分は、もうだいぶ前、子どものころに茨城の実家に住んでいたとき、
2階の屋根に雷が落ちたのを窓から見ました。ふつうの雷の音じゃなく、
ドカーンという爆発音なんですね。直後にトタン屋根全体が
青くぼうっと光りました。

このときの落雷で、電気製品がかなりやられました。
つけていたテレビが消え、スイッチを入れ直してもつかない。
中のヒューズが焼き切れていたせいです。家全体に大きな電流が流れ、
地面に抜けていったためでしょう。ただ、そのとき点灯していた
蛍光灯類が消えるということはなかったです。

北欧神話のトール神 「トールハンマー」というゲームがありますね
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さて、雷は古代から神の御業として考えられることが多かったのは
ご存知だと思います。基本的に、多神教の最高神が雷をあやつる
力を持っているとされることが多いですね。ギリシャ神話のゼウス、
ローマ神話のジュピター、バラモン教のインドラ神、
北欧神話のトール神などが、自在に雷を落とすことができました。

トール神は、雷そのものであるハンマー状の武器を持っていて、
それを敵に投げつけて倒しました。日本神話では、雷を属性に持つ神は
何柱かいますが、代表的なのが鹿島神宮の主神である
「建御雷神(たけみかづちのかみ)」です。

建御雷神 地震を起こすナマズを押さえていると考えられました
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関連記事 『地震あれこれ』

建御雷神は、高天原から使わされて、香取神宮の主祭神である
「経津主神(ふつぬしのかみ)」とともに、大国主命の前に現れ、
力ずくで「国譲り」を迫ります。それで大国主命は
息子たちとともに隠れて(死んで?)しまうんですね。
そうして、出雲大社や諏訪大社に祀られることになります。

この神話について、大国主命は土着的な国津神であり、
それを天下ってきた天津神(渡来人?)が征服した史実がもとになって
神話化したと見るむきもあります。何ともいえない話なんですが、
出雲大社の歴史が古いのは確かです。

雷獣 イタチの仲間のように見えます
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さて、雷には動物も深く関わっています。日本では「雷獣」という
妖怪がいるとされました。雷獣は、イタチやネコに似た姿で
表されることが多く、雷とともに空から降ってくる。
でもこれ、実際に木の上などにいた獣が、落雷に驚いて、あるいは感電して
落下したケースがだいぶあるんじゃないかと思います。

関連記事 『カニのオカルト』

アメリカ先住民の間では、雷とともに現れるサンダーバードという巨鳥が
語り継がれていました。翼長5mほどで、羽が稲妻の色をしている。
これについて絶滅した新生代の鳥、アルゲンタビスの生き残りという説も
ありましたが、最近は、現存する鳥であるカリフォルニアコンドル説が
有力になってきているようです。

カリフォルニアコンドル 羽の模様が稲妻に見えます トーテムポールのモチーフになっています
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関連記事 『鳥のオカルト』

さて、雷とオカルトと言えば、やはりメアリー・シェリーのゴシック小説、
『フランケンシュタイン』に出てくる怪物でしょうか。
ちなみに、フランケンシュタインは怪物を作った博士の名で、
怪物自体に名前はありませんでした。

関連記事 『電気とフランケンシュタイン』

映画だと、死体を集めてつなぎ合わせた巨大な体に、避雷針で落雷を
呼び込んで、そのショックで生命を与える描写が多いですが、
原作では製法は詳しく書かれてはいません。シェリーが小説を書いた当時、
動物や人間の死体に電流を流して動かす興行が流行ってましたので、
おそらくそれからヒントを得たのだろうと考えられます。

フランケンシュタイン博士の怪物
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日本だと、菅原道真公が右大臣から太宰府に左遷された怨みで
怨霊となり、雷神と化して宮中の清涼殿に雷を落としたとされます。
雷が落ちたのは史実で、このときには5人以上が死に、複数の負傷者を
出しています。ただ、この当時、内裏よりも高い建物は多くなかったと
考えられ、雷が落ちるのは不思議ではないような気がします。

さて、フランケンシュタインに似た話は実際にあって、1980年、
アメリカのメイン州に住む、エドウィン・E・ロビンソンという人物は、
事故のため盲目になっていましたが、その9年後、
家の近くの木の下で雷に遭い、それで視力が回復しているんです。

雷で視力が回復したエドウィン・ロビンソン氏
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盲目の原因として、目そのものの網膜などの異常の場合、
回復するのは難しいと思われますが、視神経から脳内への回路に
障害が起きていた場合、電流が流れることで治ってしまうことは
あるのかもしれません。まあでも、レアケースでしょう。

あと、同じくアメリカのロイ・サリヴァンという人物は、
生きている間に7回も落雷に遭遇した記録が残っています。ただこれ、
彼の職業が、バージニア州のシェナンドー国立公園の公園監視員
であり、雷の発生しやすい場所にいたせいが大きいと思われます。
それにしても、よく転職しませんでしたね。

さてさて、ということで予定の字数まできましたが、けっこう書くことが
ありました。やや古い統計になりますが、日本における
雷による死者は1年間で平均14人ほどです。
ゴルフ場やサッカー場など広い場所での被害が多く、
みなさんも十分お気をつけください。では、今回はこのへんで。

一発の雷で牛52頭が死亡 動物の被害は多い
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