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ノーベルとニトロ

2020.07.31 (Fri)
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まずは、大村、梶田の両先生、ノーベル賞受賞おめでとうございます。
(この記事は2015年のものです)
みなさんのブログでノーベル賞関連の話をいくつか拝見して、
自分も何か書いてみようと思いました。ただし当ブログの縛りに
したがって、あくまでオカルト・ホラー的な切り口からです。

じつはノーベル賞に関しては、オカルト的な話はけっこうあるんです。
受賞者には、オカルトに関わった経歴のある人物が何人もいます。
しかしそれを羅列してもあまり面白くなりそうにないので、ノーベル賞の
生みの親、ノーベル氏とニトログリセリンの話をすることにします。

ただし、この内容はすべてが史実として検証されているわけではなく、
伝記に書かれただけの伝説的なものも含みます。
さて、まずニトログリセリンとは何かということですが、「示性式
C3H5(ONO2)3 で表される有機化合物。爆薬の一種であり、
狭心症治療薬としても用いられる」とネット辞書に出てきます。

アルフレッド・ノーベル
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自分は映画の感想を雑誌に書いたりしてますので、
ニトロといえば、まず思い浮かべるのが『恐怖の報酬』という映画です。
1953年フランス制作。中米を舞台に、油田の火災をニトロの爆風で
吹き消すため、それを安全装置のないトラックで運ぶ仕事を
請け負った4人の男達を追うストーリー。

主演はシャンソン歌手のイブ・モンタンで、なかなか渋い演技でしたね。
1977年にアメリカでリメイクされ、こちらの主演はロイ・シャイダー。
映画『ジョーズ』で、ビーチの警察署長をやった俳優、と書けば
おわかりの方も多いでしょう。自分はこの人のフアンなんです。

薬としてのニトログリセリン
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ご存知のようにニトログリセリンは不安定で、わずかな衝撃でも
爆発してしまいます。前作にはなかった新要素が加えられ、
これはこれでスリリングな内容でした。次にノーベル氏ですが、
アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル(1833~1896)、これは
英語読みで、スカンジナビア語での発音はかなり難しいようです。

スウェーデンのストックホルムに産まれ、科学者というよりは、
発明技師、実業家としての側面が大きい人生を歩んだ人のようです。
ノーベルの発明でもっとも有名なものはダイナマイトですね。最初、
ニトログリセリンの安全な製造方法と使用法を研究していたんですが、

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1864年、工場における爆発事故で、弟エミール・ノーベルと
5人の助手が死亡、ノーベル自身も怪我を負ってしまいます。
しかし、この事故によって、ノーベルのニトログリセリンの安定化に
対する熱意はかえって強まり、ついに1866年、不安定な
ニトログリセリンに珪藻土を加え、爆発の威力を落とさず、

安全に扱いやすくしたダイナマイトを発明しました。この発明は、
50ヶ国で特許を得て、100近い工場を持ち、世界中で採掘や
土木工事に使われるようになり、一躍世界の富豪の仲間入りを
したんです。ただ、ノーベルの私生活は孤独なものだったようです。

『恐怖の報酬』
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生涯独身で子供はいませんでした。ノーベルの最初のプロポーズは
拒絶され、長年つき合った恋人に他の人物との間に子どもがいることが
発覚、別れることになったと伝記には書かれています。しかしながら、
子孫がいなかったことにより、ノーベルの莫大な財産の大部分は遺言で、
ノーベル賞のための基金として監理されることになったわけです。

さてさて、1888年、ノーベルの兄であるリュドビック・ノーベルが
死去しましたが、このとき兄とノーベルを取り違えて記載した新聞があり、
そこには、「死の商人、死す」と見出しにでかでかと書かれていて、
それを見たノーベルは大きなショックを受けました。

ダイナマイト
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これが、ノーベル賞創設の直接の動機につながっているようです。
自分としては、発明家、実業家として成果をあげてきたつもりだったのに、
世間では、世界にたくさんの死をもたらした冷酷な人間と
思われていたことに愕然とするんですね。今さらながら、
社会貢献の必要性に思い至ったわけです。

このエピソードは、チャールズ・ディケンズの小説、『クリスマス・キャロル』
を思い起こさせるところがあります。未来の幽霊から、自分の死に、
街の人々が踊って喜ぶ様子を見せられた金貸しのスクルージは、それまでの
強欲を反省し、残された生涯の時間を心優しく人に接するようになる・・・

ノーベルは健康にも恵まれませんでした。孤独な性格で、一時期はうつ病に
かかっていたこともあるようです。また長年心臓病に苦しめられてましたが、
晩年の病床において、その頃には心臓病の特効薬としても知られていた
ニトログリセリン、薬としてはたくさんの人の命を救ってきたものですが、
ノーベルは服用を医師に勧められたもののそれを断り、
最後は脳溢血で亡くなるんですね。では、このへんで。

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