FC2ブログ

ウィッチクラフト殺人事件

2020.09.23 (Wed)
アーカイブ415

ddd (1)
事件の被害者 チャールズ・ウォルトン

今回はこういうお題でいきます。純オカルトの黒魔術的な話です。
ただ、なにぶん古い事件ですし、自分も英語の本を何冊か読んだ
程度なので、どこまで真実なのかは、なんとも言えませんね。
そのことはご承知おきください。

さて、この事件、イギリスでは「The witchclaft murder」と
呼ばれ、訳すと「魔術殺人事件」ということになります。
事件が起きたのは、1945年の2月14日、聖バレンタインの日
なんですが、これは偶然の一致ではないと考えられています。
ちなみに、1945年は第2次世界大戦が終結した年です。

事件の現場となったメオンヒル 古代遺跡の可能性も
ddd (8)

殺人の現場は、イングランド、ロウワー・クイントン区の
メオンヒル。この地名をグーグルアースで見てみましたが、
たいへんな田舎ですね。農場の牧草地が広がっていて
羊が飼われています。現在でこれなので、1945年当時に
どれほど閑散としていたかは想像に難くありません。

当時74歳のチャールズ・ウォルトンは、かつて馬の調教などを
していた男性で、コテージを借りて孫娘のエディス、その友人ロアと
ともに住んでいました。近隣の農場の手伝いなどもしていたようです。
その日、夕方になっても帰ってこなかったので、エディスが農場の男性
2人と探しに行くと、メオンヒルという場所に倒れているのが発見されます。

メオンヒル
ddd (5)

その様子は無残なもので、スラッシュフックと呼ばれる刃物で
喉を3度切られ、また胸の上には十字型の切り傷もありました。
(スラッシュフックは首に刺さって現場に残っていました。)
それだけではなく、ウォルトンの首にはピッチフォーク(熊手)が
深々と突き刺さり、体が地面に固定されていたんです。

明らかな殺人事件であり、検死で失血死と判断されます。また、
ウォルトンは足のリウマチに悩まされて杖をついていましたが、
おそらくその杖を使って腹部、頭部を殴打され、
肋骨が複数骨折していることも判明しました。74歳の足の悪い
男性に、きわめて激しい暴行が加えられていたんですね。

ウォルトンの遺体 ピッチフォークとスラッシュフックが見えます
ddd (4)

この事件が伝わるとイギリス中の評判となり、派遣されたのが
スコットランド・ヤードのロバート・ファビアン捜査官です。この人物、
英文Wikiに項目が設けられているほど有名な探偵みたいなんです。
クイントン区の住民は500人ほどしかいないのもあり、
事件はすぐに解決するだろうと思われていました。

ところが、捜査は予想外に難航します。住民だけではなく、
地元警察まで捜査に非協力的だったからです。それでも被害者に対する    
証言を集めていくと、ウォルトンが「ウイッチ」であるという評判が
あることがわかってきました。彼は動物と話すことができ、
また、意のままに操るのを見たという人物まで出てきます。

スラッシュフック
ddd (7)

これは、ウォルトンが馬の調教師だったことを考えれば不思議では
ない気もしますが、地元では魔術によるものだと噂されていたようです。
それと、事件の前後に「黒い犬」が目撃されていたことも
住民の口を重くしていました。イングランドの伝承では、
黒い犬は不吉の象徴とされています。

シャーロック・ホームズ物の長編に、『バスカヴィル家の犬』という
作品がありますが、イングランドに伝わる魔の犬伝説が
ストーリーの中心になっています。で、捜査中のファビアン捜査官も
この犬を目撃したという記録が残ってるんですね。まあでも、
たまたま付近に黒い犬がいただけと考えても不自然でもありません。

ピッチフォーク
ddd (3)

ここから話はオカルトに入っていきます。捜査中にファビアン捜査官は
一冊の本を発見します。1929年(事件の16年前)に、
ジェームズ・ハーヴェイ・グルームという人によって書かれた、
『シェークスピアの国の風習と迷信』という本ですが、
以下のような驚くべき記述があったんですね。

「1875年、ジョン・ヘイウッドという青年が、近所に住む
アン・テナントという老女が魔女であり、村に呪いをかけたと信じて
殺害した事件が起きた。遺体は首をピッチフォークで刺されて地面に
固定され、胸には十字型の傷がつけられていた。これは当時の
魔女狩りの一般的な殺害方法であった・・・」

まさにウォルトンの殺害方法と同じです。さらに、「その10年後の、
1885年、一人の少年が村で黒犬を従えた首のない女を目撃している。
黒犬は不吉の象徴、首のない女は魔女と信じられた。この目撃の直後、
少年の妹は急死している。少年の名前はチャールズ・ウォルトンといった」

『バスカヴィル家の犬』
ddd (6)

どうでしょうか。これ、殺されたチャールズ・ウォルトンの60年前、
14歳のときのことと考えて間違いないと思われます。
彼はこのとき、魔女に魅入られてしまったのか、そこで不思議な力を
手に入れ、自身もウィッチになったのか。また、妹の死とは・・・
そしてどうして、60年もたってから殺されてしまったのか。

結局、事件は未解決に終わり、ファビアン捜査官らはロンドンに
戻ります。村の誰からも有効な証言が得られなかったんですね。
後にファビアン捜査官は回想録で「最初は魔女狩りに偽装した
単純な殺人事件だと思っていたが、今は、村人全員によって
殺されたと考えている」と述べています。

さてさて、不可思議な話ですよね。イギリスは他のヨーロッパ諸国より
キリスト教の力が弱く、土着的な信仰が残っているのは、
『ハリー・ポッター』シリーズを見てもわかります。
そんな中で起こった、本物のオカルト事件の一つなんです。
では、今回はこのへんで。

ddd (2)




関連記事
スポンサーサイト




トラックバックURL
http://scoby.blog.fc2.com/tb.php/2761-9ad7235a
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する