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ハリー・ポッターの土壌

2020.11.26 (Thu)
キャプチャ4445
グレイフライアーズ・カークヤード墓地

今回はこういうお題でいきます。オカルト論ですね。けっこう怖い
話が出てきます。みなさんは『ハリー・ポッター』シリーズを
お読みになったでしょうか。中には映画だけ観たという方も
おられるかもしれません。映画のシリーズはかなり原作に
忠実につくられていました。

自分は、1997年に『ハリー・ポッターと賢者の石』が
出版されたときは、じつはそこまで注目してなかったんです。
子ども向けのファンタジーだろうと思ってました。ところが、
続巻がどんどん出るにしたがって、作品中の世界観が大きく、
しかもよく練られ、周到に統一されていることに気がつきました。

キャプチャerty

ああこれは、最初から大きな構想があって、それを少しずつ
書いてるんだということがわかったんですね。登場人物の
ハリーやハーマイオニーの学年が進んで人間的に成長するにつれ
ストーリーがどんどん複雑さを増していって、後のほうの巻は
大人でも十分な読み応えがあります。

さて、ハリー・ポッターのシリーズは、世界的なベストセラーになり、
大好評ですが、一部キリスト教からは批難もあるんですよね。
「魔法使い、魔女」という存在に対するアレルギーとも言えます。
特にアメリカでの批判が大きく、有害図書に指定されたりしています。


グレイフライアーズ・カークヤード墓地

では、ご当地イギリスはどうかというと、そこまで大きな批判は
出てないんですね。これは何度か記事に書きましたが、
イギリスではもともと、あまりキリスト教の力は大きくありません。
その理由は2つほどあげられ、まず一つは、島国であった
イギリスはキリスト教の受容が遅れたこと。

正式にキリスト教がブリテン島に入ったのは6世紀のことです。
イエス・キリストの誕生は紀元前後で、ローマ帝国でのキリスト教
国教化が4世紀。ですから、ずいぶん遅れたことになります。
それ以前はドルイド教などのケルト系土着宗教で、幼児など
人間を生贄に捧げていたことが、ローマ帝国の記録に残っています。

キャプチャert
グレイフライアーズ・カークヤード墓地

もう一つの理由は、王侯貴族がハチャメチャをやったことです。
まず15世紀、国王ヘンリー8世は6人の妻を持ちましたが、
カトリックで禁じられていた離婚を断行して破門されてしまい、
英国教会ができました。ちなみに、ヘンリー8世は2人の妻を
無実の罪で処刑しており、その幽霊が出るとも言われます。

その後、16世紀になると女王メアリー1世がカトリックへの復帰を
試み、英国教会に連なるプロテスタントを迫害、子どもを含めた
数百人を処刑しました。このことから、メアリー1世には
ブラディメアリー(血まみれのメアリー)の異名がつけられ、
トマトジュースを使ったカクテルの由来にもなっています。

キャプチャqwert

さらにこの後、日本では知られていませんが、17世紀にジョージ・
マッケンジー卿という法律家が、英国教会のプロテスタント長老派に
対し非人道的な拷問や斬首を行い、多くの命を奪ったとして
血のマッケンジー卿と呼ばれます。で、この人物、ハリー・ポッター
シリーズの敵役、ヴォルデモート卿のモデルとも言われてるんですね。

マッケンジー卿は1691年に亡くなり、スコットランドの首都     
エディンバラの「グレイフライアーズ・カークヤード墓地」に
その墓があるんですが、この墓地は「世界で最も呪われている」と
されます。マッケンジー卿の墓は長い間封印されていましたが、
1999年の冬、ホームレスが寒さを逃れようと忍び込み

ジョージ・マッケンジー卿
キャプチャwerty

封印を解いてしまった・・・450人近くの訪問者が、突然、
火傷や打撲などの奇妙な跡が体に現れ、また100人以上が墓の前で
気絶するという異常な現象が起きたとされます。イギリスの
テレビ番組でこの現象は取り上げられ、超常現象ドキュメンタリー
番組「Most Haunted」に出演する研究家のリチャード・フェリックス氏

( Richard Felix)は、「世界で最も説得力のある超常現象の事例の1つ」
と語っています。で、この墓、現在は危険があるということで、
エディンバラ市は一般来訪を禁止し、そのかわり、
ガイドツアーつきで有料で公開されているようです。

トーマス・リドルとある墓
キャプチャqwe

まあねえ、かなり怪しい話で、墓の封印が解かれたとされるのが
1999年で、ハリー・ポッター初刊の発売後です。ですから、
噂を流して墓地の観光化をもくろんだということが考えられます。
そういう形でオカルトが発生するケースは多いんです。

また、これとは別に、墓地には「トーマス・リドル(ヴォルデモート
卿の本名)」という人物の墓もあり、多くのハリー・ポッターファンが
来訪してお花や手紙を墓に置いていくんだそうですが、作品の中の
創作された人物とは明らかに別人ですし、どうなんでしょうか。

ジョージ・マッケンジー卿の墓堂
キャプチャ34

エディンバラは、J・K・ローリング氏が無名時代を過ごした街として、
知られており、グレイフライアーズ・カークヤードにもよく散歩に
来ていたそうです。墓地の近くには、ハリー・ポッター第一巻を
執筆した「ザ・エレファント・ハウス」というカフェもあり、
ここも観光名所になっているようです。

さてさて、ということで、『ハリー・ポッター』シリーズが生まれた
イギリスの土壌を見てきました。みなさんがもしイギリス旅行を
計画されているなら、ぜひエディンバラの「グレイフライアーズ・
カークヤード墓地」を計画に加えてみてください。超常現象に
出会うことができるかもしれません。では、今回はこのへんで。

ザ・エレファント・ハウス




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