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補助線

2014.03.24 (Mon)
自分の部屋で高校受験の勉強をしてたんですよ。
そのときは数学の問題集をやっていました。図形分野です。
円周角の角度を求める問題で、わりとすらすらできてたのに、
一つの問題でひっかかってしまいました。
それはステップ2の最後のやつで、
そんなに難易度は高いはずじゃなかったのに。イラッときました。
自分は数学が得意というか、文系の教科があんまり得意じゃないんで、
ここで点数を稼がなくちゃならないんです。

図形の問題というのは、図の中に補助線を引けば解けるものが多いですよね。
これもそういう問題だと思ったんですが、どう引いてもうまくいかない。
それで計算用紙に拡大して問題を書き写し、じっくりかかることにしました。
ところがわからなかったんです。
考えているうちに何十分もたってしまいました。
本来なら5分くらいしかかけちゃいけない問題のはずなのに。
答えを見ちゃおうかな、と思いましたが、
そのとき紙を折ってみたらどうだろうとひらめいたんです。

・・・このあたりからもうおかしくなっていたんだと思います。
何かに操られていたというか。問題用紙を折って考えないと、
解けない図形の問題なんてあるはずがないのに。
ひらめきにしたがって複雑な形に紙を折り、
その上の点を結んで定規で線を引きました。
さらにそれを開くと、折って下になってた部分は線が消えてますよね。
そこを結んでみたんです。すると円の中に奇妙な五角形ができました。
あれこの形、変だなあ、見てると目がくらくらする・・・と思ったとき、
温泉の臭いが強くしました。硫黄の臭いということですね。

イスの背中の後ろに何かがいる気配がしました。
温泉と動物園の混じった臭いがする何かが。
背筋が冷たくなりました。とてもよくないものだということが
すぐにわかったんです。怖ろしさに体が震えました。
震えた右ヒジが夜食を入れていたお盆にあたり、ココアのカップが倒れました。
ココアは図形を書いた紙の上に集中的にかかり、図形が読めなくなりました。
背後で「チッ」と舌打ちの音が聞こえたと思ったら、
「バキッ」という音が響き、右腕に激痛が走りました。

「あいててて」と声をあげながら体をよじって後ろを見ました。
そこには何もいませんでしたが、
イスの真後ろの床が、少しだけ焼け焦げたように黒くなっていました。
腕は強烈な痛みでしたが、左手を使って、
ココアのかかった計算用紙を丸めゴミ箱に捨てました。
そのあと下に降りていって、親に腕を痛めたことを知らせました。
救急病院でレントゲンを撮ると、ぽっきりと上腕骨が折れていました。
その場でギブスで固めてもらい、明日詳しい検査をするということで家に帰りました。
その後は特に変なこともなかったんですが・・・
その数学の問題はもう一度やってみたら一瞬で解けましたよ。

『五芒陣』





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