FC2ブログ

UFO系と悪魔系

2014.03.25 (Tue)
 前に怖い話のパターンというのを書いてみましたが、
関連記事 『怖い話のパターン2』
あの分類にここ数回の話を当てはめてみると、
「夜景」は、心霊スポット+UFO 関連記事 『夜景』
「取り替える」は、子どもの頃の不思議な記憶 関連記事 『取り替える』
「補助線」は、悪魔の召喚 関連記事 『補助線』
「オタマ雨」は、地雷を踏む 関連記事 『オタマ雨』
に分類されると思われます。

書いてみて改めてわかったのは、「UFO」系および「悪魔」系は
難しいということです。UFO系を真面目にというか詳細に書けば、
心霊オカルトから離れてSFになってしまいそうです。
だから、この話も宇宙人による拉致なのか、それとも心霊の障りなのか、
はっきりわからないような形で書いてあります。
完全なUFO物にしてしまうと怪談として成立しない気がするんですね。

「補助線」は、数学を勉強している受験生がありえない補助線を、
図形に書き入れてしまい悪魔を呼び出してしまうという話なんですが、
これは悪魔が登場する怪談の例として無理にひねり出したものなので、
読み返してみると全然怖くないです。
日本ではキリスト教的な悪魔の話は、よほど上手に書かないとUFOと同じで
怪談として成り立たせるのは難しいと思います。

まずわれわれには、神と悪魔が激しい戦いの中で、
互いに勢力の拡大をねらっている、という概念がないですよね。
キリスト教徒であれば、心の中に自分が悪の側に堕ちていく恐怖というのがあるんだと
思われますが、日本人でそういう感覚を持っている人は少ないでしょう。
心が善と悪の間で揺れていて、悪魔のささやきによって、
悪の側に堕ちてしまうという恐怖、これを描くのは難しいと思います。

またこのことは、魂と死後の世界の問題とも関係してくる感じがします。
日本人で、魂はあるんじゃないかと漠然と考えている人は
少なくないような気がしますが、天国や地獄というのはどうでしょう。
悪いことをすると地獄で責め苦を受けるというのがどのくらい信じられているでしょうか。
明治以前においては、地獄絵図などによって民衆にも受け入れられていた
と思いますが、明治以降の天皇中心の国家神道を経験し、
さらに太平洋戦争の敗北によってその価値観を打ち壊された日本人には、
もはや地獄といってもピンとこないんじゃないかと思います。




関連記事
スポンサーサイト




トラックバックURL
http://scoby.blog.fc2.com/tb.php/317-acab98f1
トラックバック
コメント
時々お邪魔して楽しませてもらっています。
素晴らしい作品、いつもありがとうございます。

地獄、というのもそうですが、どうなんでしょう、今でも子供たちは「バチが当たる」という感覚あるのでしょうか。宗教とは離れて、こうした物語で伝わっている、そんな可能性もありますね。
亮介 | 2015.05.05 06:46 | 編集
コメントありがとうございます
地獄に墜ちるとか罰が当たるとうのは
つねに自分を見ている存在がいるということでしょうが
そういう意識は希薄になってるのかもしれませんね
bigbossman | 2015.05.05 22:31 | 編集
管理者にだけ表示を許可する