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雑談(ナンセンス話)

2014.05.05 (Mon)
 これまで怖い話・怪談のことを中心に雑談してきましたが、
ナンセンス話も数えてみると45話になったので、これについて少し書いてみます。
ナンセンス話は、最初からナンセンスに書こうと思って発想してるわけではなく、
基本は怖い話ネタを考えてるんですが、その中で、
「お、これは怖くなくむしろバカバカしいけど、それがなんかいいな」というのが出てきます。
そういうアイデアを、さらにバカバカしいほうにねじ曲げて書いているという感じですね。
怖い話を書くときほど考えたり、調べたりすることはしていません。
怖い話のほうは、イマイチなアイデアでも文章に凝ることによって怖くすることはできますが、
ナンセンス話のほうは元アイデアがダメだと、どう書いてもダメという気がします。

 自分では作りませんが俳句や詩も好きで、
よく他の方のブログにもおじゃまさせていただいています。
関連記事 『菊理媛命』
好きな俳句の一つに、「三月の 甘納豆の うふふふふ  坪内稔典」というのがあります。
これなんか、他の方はどう思うかわかりませんが、
自分はとても好きで・・・初めて触れたときにはこんな俳句があるのか、とびっくりしました。
このナンセンスさが、一発で自分の中に入り込んできたんですね。
どうやら月ごとの甘納豆の連作になってるらしく、調べてみたらこんな調子でした。

『一月の甘納豆はやせてます  二月には甘納豆と坂下る  三月の甘納豆のうふふふふ
四月には死んだまねする甘納豆  五月来て困ってしまう甘納豆  甘納豆六月ごろにはごろついて
腰を病む甘納豆も七月も  八月の嘘と親しむ甘納豆  ほろほろと生きる九月の甘納豆
十月の男女はみんな甘納豆  河馬を呼ぶ十一月の甘納豆  十二月をどうするどうする甘納豆』


 どれも面白いですが、やはり一番有名になった3月のが思い切りカッ飛んでる気がします。
これに迫る飛び方のが11月でしょうか。
8月のあたりは、少し理が入ってる気もして自分はもう一つです。
3月ので「うふふふふ」が出てきたのは、天啓に近いものがあったんじゃないかと思います。
アイデアが稲妻のように空から降りてくる、という感じでないと、
なかなかナンセンス感というのは出ないんですね。
そこが難しいと思います。

 自分は筒井康隆さんも大好きで、怖い話の傑作も多々ありますが、
「関節話法」とか「怪奇たたみ男」とか、ナンセンスなほうの名作も多いです。
やはり怖いとナンセンスが作者の中で歌舞伎の『四谷怪談』の中の「戸板返し」のように
表裏一対になっていて、突っつき方によってどちらかの面が表れてくるのだと思います。
まあ四谷怪談の場合は表も裏も怖いんですが。
ちなみに、自分が書いた中で一番気に入ってるのは『どんたく上人』です。
関連記事 『どんたく上人』

『戸板返しーお岩と小仏小平の死体が表裏に打ち付けられた杉の戸板が、砂村隠亡堀に流れつき、
民谷伊右衛門の釣り糸に掛かる。お岩の半骸骨の死骸が伊右衛門に怨み事を言い、
驚いた伊右衛門が南無阿弥陀仏と念じて戸板を突くと、戸板がバッタリ裏返って、
小平の死骸が両眼を見開いて「薬を下され」と手を差し出す場面』




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コメント
バカバカしい話ばかり百日連続で更新しよう!

と、やってみたことがありますが、八十日くらいで書いているほうが参ってしまいました。

コント専門の作家には頭が下がります。
ポール・ブリッツ | 2014.05.12 21:51 | 編集
コメントありがとうございます
話を毎日書くのはたいへんですよね
無理矢理ひねくり出したアイデアで書いて、予想どうり駄作になってしまって
さらにそれを自分で読み返したときは、もうやめようかと思います
自分の場合は雑談を中にはさみながらなんとか続けてるという感じです
bigbossman | 2014.05.12 22:17 | 編集
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