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血のトマス

2014.06.16 (Mon)
昨夜の晩、寝る前のことです。妻からこんなことを聞かれました。
「ねえ『血のトマス』って話、知ってる?」
「何だいそれ、映画かなんかの題名?」
「うーん、たしかに映画っぽいけどね。でも違うみたい。
 私が職場で聞いたかぎりでは怖い話らしいよ。ほら『口裂け女』みたいな」
「ああ、都市伝説ってことか。で、どんな内容なの?」
「それが、私に教えてくれた人も題名しか知らないみたいなの。
 それであなたに聞いたのよ」
「いや、知らんな。まあ有名な話ならすぐわかるだろ。明日調べてみるよ」

私はフリーのライターをしていまして、ホラー雑誌なんかにルポを書いたり、
怖いマンガの原作なんかもやってるんです。
だから妻が聞いたんでしょうが、知らなかったのがちょっと癪にさわりました。
妻は大きなチェーンの美容院で働いてるので、
そういうとこまで広まってる話ならすぐにわかるだろう、とも思いましたけどね。
それで・・・その後すぐに寝て、夢を見たんです。
私は、ヨーロッパの街の広場にあるような高い塔にいたんです。
と言っても、せいぜいビルの3階くらいの高さですね。

下は街路で、石畳の道の両側にたくさんの人が集まってて、
何かを待ってるような雰囲気なんです。
で、私は必死になって塔の鐘を鳴らしてるんです。ロープを引いて鳴らす式のやつです。
とにかく無我夢中で息を切らして鳴らしてる。
・・・すると、下の群衆がワーッとざわめき、そしてすぐに静まりました。
街路の向こうから何か大きなものがやってきたんです。
馬3頭に曳かれた、カーニバルの山車のような巨大な馬車でした。
馬車の中央には奇妙な柱のようなものが立っていました。
逆Y字型と言えばいいんでしょうか。「人」の字にも見えるような木の柱が据えつけられ、
そこにボロをまとった人が一人、脚を広げて縛りつけられていたんです。

その人物はうつむいているため、顔がよく見えませんでした。
道の両脇を埋めた観衆の中を馬車はしずしずと進んできました。
そのとき、その前の道に身を投げ出したものがいました。女と小さな男の子でしたが、
それが遠目に、妻と私の息子のように見えたんです。
どちらも昔のヨーロッパ風の衣装を着ていました。
すぐに衛兵が出てきて、道にうずくまっている2人を槍先で厳しく排除しました。
2人は泣き喚きながら見物人の中に下がったんですが、
不意に、柱に縛りつけられている人が頭を上げました。
するとその人は、画家のアンソールの絵に出てくるような仮面をつけていたんです。

私は変わらず、塔で狂ったように鐘を鳴らしていたんですが、
その人物が顔を上げた瞬間、ふっと意識が飛んだような気がしたんです。
何と言ったらいいか、私自身がその仮面の人物で、
その目を通して前を見ているような感覚でした。
街路の石組みが一つ一つはっきりと見えたんです。
それから・・・言葉では言い表せないほどの絶望感がありました。
そこで目がさめたんです。心臓の鼓動がものすごく激しくなって、
横になっていてもドキドキするのがよくわかりました。
あたりはもう明るくなっていましたね。

病気になったのかと思ったほどですが、朝食時にはおさまっていました。
その場で、妻に『血のトマス』の話を出してみたんです。
そうしたら「何それ、知らない」って言うんです。
「だってお前のほうから、同僚から聞いたって、この話を出したじゃないか」
「そんなことない。今はじめて聞いた」
こんな感じで、どこまでも食い違うばかりでしたね。
夢のことといい、不可解に思いながら妻と小1の長男を送り出しました。
妻が小学校に車で送ってから出勤するんです。
私はライターですので、基本的に仕事は家のパソコンでやります。

さっそく『血のトマス』で検索してみたんですが、何もひっかかりません。
関連がありそうなのは、使徒トマスというキリスト教初期の聖人が出てくるくらいでした。
キリストが復活したとき、脇腹の傷に手を入れて確認した人物ですね。
・・・それで、まさかとは思ったんですが、「血のトマス・塔・鐘・仮面」で調べました。
まあ私の夢の話ですからね、何か収穫があるとは思わなかったんですが、
1件だけ個人のホームページと思われるのがヒットしたんです。
内容は何やら難しい聖書の話で、専門外の私にはよくわからなかったんですが、
よく読んでみると聖書の文献批判のようなものでした。
聖書のこの部分はずっと後代に書かれた内容だ、みたいな。
そのホームページの過去記事の一つに、『塔のトマス』というのがあり、さっそく見てみたんです。

真っ白いページの中央に赤い字で、
「次なるトマスよ、血まみれのトマス、汝に神の祝福のあらんことを」と書かれているだけでした。
頭の中が「???」になったとき、携帯電話が鳴りました。出てみると女性の声で、
「あなたが新しいトマスですね。おめでとうございます。身辺の整理を済ませておいてください。
 今日真夜中にお迎えにあがります」こう言って切れてしまいました。
その声が、どうもねえ・・・妻の声に似ていたような気がするんですが、確信はありません。
相手の発信元は「通知不可能」となっていました。まさか国際電話とかなんでしょうか。
・・・今日真夜中というのは今晩のことだと思います。
それで気になって・・・ここはオカルトに詳しい方の集まりだと聞いてたんで話をしにきたんです。
どなたか何かお分かりになる方、おられますか?

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