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透明

2014.11.29 (Sat)
ビル街

ある大きなオフィスビルで働いています。先日から奇妙な出来事があって・・・
そこのビルは1階の半分が駐車場になってて、
残りがロビーと軽食の店のホテルみたいな作りなんです。
それで、駐車場をのぞくほとんどの壁面が大理石という贅沢な造りなんです。
エレベーターの横にコインロッカー室があって、
そこはさすがに普通の壁ですが、
その前に奥に引っ込んだ形で公衆電話のスペースがあるんです。
今はみんな携帯を持ってますから使う人はほとんどいないんですけど、
ビルの管理会社が撤去しないで、ずっとそのままあったんです。
おとといのことです。昼休み、別の会社に勤めている彼に連絡しようとして、
携帯を忘れてきたことに気がつきました。

たいした用事ではなかったんですが、昼休み、
昼食を食べに行った帰りに公衆電話があったことを思い出して、
その奥まった場所に入ったんです。電話は2つ並んでて間にしきりがあるんですが、
その奥のほうにコートを着た背の高い男の人が入っているのが見えました。
何度かエレベーターで見かけたことがあるような気がしたので、
このビルに入っている別会社の人じゃないかと思いました。
話が聞こえるのは嫌だから電話は後にしようと考えたんですが、
様子がなんだか変でした。受話器を持っておらず、体を斜めに壁のほうに向けてましたから。
こっちからは陰になってはっきり見えなかったんですが、
手で壁をまさぐっているような動きをしていました。
そして横顔に何ともいえない笑いが浮かんでたんです。

その様子が気味悪い感じで、電話はやめてエレベーターに乗ったんです。
その後、6時少し前ですね。退社時にもう一度そこの公衆電話スペースに行ってみると、
だれもいませんでした。手前のほうに入って電話をかけました。
用事が済んで隣を見ると、半透明のしきりごしに突き当たりの壁が見えました。
そしたら床から1mほどの高さのところの大理石に穴が開いてたんです。
つい、興味を引かれて入ってみました。
昼に男の人が触ってたのはこの穴なんだろうか?と思いました。
穴は太めの万年筆くらいの直径で、中は暗くて見えませんでしたが、
そうとうな深さがあるようでした。
それで・・・自分でもなんでそんなバカなことをしたのかわからないんですが、
右手の人差し指を突っ込んでしまったんです。

そうしたら、指を差し入れた瞬間、全身に電気が走ったような感じがしました。
頭の中にたくさんの色や大きさの玉があふれて、それが一つ一つ弾けていく。
そんな幻覚を見たんです。玉はいくつも出てきて、
その中に生き物の姿があるように思いました。
虎や象、もっと小さい昆虫のような生物・・・ほとんどは名前もわからないものでした。
どのくらい時間がたったでしょうか。気がつくと電話のある台に突っぷしていました。
穴に差し入れた指がむずがゆい感じがして、見るとこうなってたんです。
ほら、おわかりでしょうか? 指の腹のほうから爪が見えます。
半透明になってるんです・・・今も特に痛みはありません。病院には行ってないんです。
なんでかと言うと、そのとき呆然と自分の指を見ていたら、
後ろから「もしもし」と呼びかける声が聞こえました。

振り向くと、昼に見た背の高い人が立ってたんです。
その人は「あんたね、その指病院に行っちゃダメだよ。
 行っても無駄だし、むしろ研究材料にされてしまう危険がある。これは負の遺産だから。
 ま、気にしないようにしてれば半月くらいで元に戻るから。
 ケガしたってことにして包帯でも巻いてればいい。
 だけどね2度とやっちゃダメだよ。中毒になる」
「これ、何なんですか、負の遺産って?」私が聞くと、その人は、
「さあねえ、神様のイタズラ・・・贈り物かもしれないな」こう言って、
両手を目の前に出してひらひらさせてから、踵を返して足早に遠ざかって行ったんです。
その手なんですが、両方とも黒の皮手袋をしていました。
・・・寒くなってきましたので、手袋をしてても不思議はないんですけども・・・

湿原

ある湿原に土日かけて行ってきました。単独行くです。
場所は言わないほうがいいんですよね? はい、わかりました。
山歩きと写真が趣味なんですよ。それとアウトドアのブログをやってまして、
それに載せる材料を仕入れるという目的もありました。
いや、寒いは寒いんですけど、今の時期の湿原は歩きやすいんです。
そこは南のほうなので、まだ雪はないですし、
地表に浸みだした水が少なくなって、植物も枯れている。
歩きやすくなるんですよ。薮こぎしなくてもすむ。
でね、1日目の夕方です。写真を撮りながら長距離を歩いてかなり疲れてました。
それで、そろそろテントを張る場所を見つけようと思って、
林の中に入っていったんです。

林の中は湿った枯葉がどこもかしこも積もってて、よさそうな場所がなく、
どんどん奥まで入っていきました。いや、道に迷う心配はなかったです。
そこへ行ったのは2度目だし、携帯GPSも持ってましたから。
地図と照らし合わせれば、現在位置は完璧にわかるんです。
だんだん日が暮れてきたんで少しあせりました。
太陽が落ちると真の闇になってしまいますから。
先のほうに30mほどの高さの台地が見えてきました。
見覚えのある地形でしたが、そのすそのところにコンクリートの建物があったんです。
平屋で、ものものしい造りをしていました。前に来たときには見なかったものです。
コンクリは腐食してボロボロ剥がれているところもあり、
建ってからかなりの年月がたっていると思いました。

近寄ってみると、入り口のアーチになったところに縦に字が彫られてまして、
「帝国陸軍 疫学研究所」と読めました。
戦時中の施設なんだろうか?でも、ガイドブックで見たことはありません。
太平洋戦争というより、明治とかの施設の雰囲気もあって、
そうとうに古い、忘れ去られた施設なのかもしれないと思いました。
でも変ですよね。ここまで来るのに大阪から半日、歩いたのも3時間くらいです。
そんな近場に人に知られないような施設があるなんて・・・ねえ。
こういうのって、それこそ好きで調べてブログに画像を載せる人がけっこういるんですよ。
そんときです。建物の中のほうから小動物が一匹走り出てきました。
毛色が変わりかけのウサギだと思ったんですが・・・
内蔵が透けて見えたんです。

すぐに枯葉の山に走り込んでしまって数秒しか見てないので、事実と違うかもしれませんが。
ウサギは毛があるのは頭と4本の足の部分だけで、
胴体には毛が生えておらず、半透明になっていると思いました。
海のことは詳しくないんですが、クラゲみたいな感じで表面がぬめっていて、
赤っぽい内蔵が透けて見える・・・色素異常か突然変異だと思いましたよ。
気味が悪くなりました。そのとき、建物の中から音が聞こえたんです。
キシ、キシ、バリンっていう大音響。それを聞いてなぜか、
氷河が割れる様子が頭に浮かんだんです。
「ここは、よくない場所だ」という勘が働いて、早々にその場を離れました。
日没が迫っていたので、台地の反対側に回ってテントを張ったんです。
その夜は。特に何もなかったと思います・・・

夢を見ました。それが右手の指先を囓られている夢なんです。
囓ってるのはあの建物から出てきたウサギ・・・かどうかはよくわかりませんでしたね。
自分のイメージとしては、いろんな動物が少しずつ混じったもの、
ほら生物進化の枝分かれした図ってあるじゃないですか。
あそこに出てくるいろんな生き物が入り交じって一つになったような。
でもね、自分の両手は冬季用のシュラフの中にあるんですから。
朝になって、特に痛いところもなかったんですが、
ウエットティッシュで顔を拭こうとしたとき、異変に気がつきました。
夢の中で囓られていたと思った人差し指、ほらこれです。わかりますか?
半透明になってるんですよ。血管と骨が見えます。もちろん医者に行きましたよ。
そしたら特別な症状だからって、東京の大学病院を紹介されまして。明日行く予定なんです。






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