休憩のバカ話 顕現

2013.07.16 (Tue)
みなさんは顕現という言葉を知っているだろうか。
これはキリスト教などでも使われるが、
神が実在するみしるしを信者の前に現すとされるもので、
例えば木の切り株やカボチャの割り口、壁の染みなどが、
磔になったキリスト像や天使が飛翔する姿に見えるという。
実は俺の家は新築なんだが入居して一ヶ月もするとキッチンの壁に染みが出てきた。
その染みはだんだんと濃くなって何だか人の姿に見えるようになってきた。
ただし実際の人よりはだいぶ大きい。
天井近くまであるから高さは2mをこえるだろう。
とても躍動感のあるフォルムをしていて、片足を大きく上げているように見える。

朝食のときに女房に「この染み何に見える?」と聞いてみたら、
「ええと何だっけ。あれでしょ、あれ」と言って、
片手を額にあてて遠くを見るようなポーズをしてみせた。
染み自体はそのままにはしておけないので、
家を建てた設計事務所にクレームをつけてただで塗り直させた。
それから十日ばかりたったのだが、
塗り直した上からまた染みがうっすらと出てきてしまっている。

ある夜、腹の空いた長男が冷蔵庫をあさろうとしてダイニングにいって、
そこで何かに驚いたらしく、俺たちの寝室に駆け込んできた
「ダイニングで変な声が聞こえるんだよ、それもあの染みの中から」
長男は息せき切って言う。
俺が「まあ落ち着け。で、どんな声がしたんだ」と聞いてみると、
長男は口を大きく丸く開けて「アッポー」と答えた。

*「顕現」は作中に書いてあるように、キリスト教徒の信仰を助ける神の御しるしのことです。
ちなみに、なぜこの家の壁に故ジャイアント馬場氏が出てきたのかは不明。




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