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ペット鳥居

2015.02.21 (Sat)
こんばんは、今日は息子の話を聞いてほしくてこの場に来ました。
息子は小学生で、まだ低学年なんです。
ですから皆さんに理解できるような話をすることはできません。
ですから、これからする話は、私が何度も息子から聞き返してまとめたものです。
もしかしたら子どもにありがちな空想なのかもしれませんし、
いくぶんかは事実が含まれているかもしれません。
そのあたりを判断していただきたいんです。
息子の具合が悪くなったのは日曜の晩で、だからこれは日曜の午後にあったことです。
息子は外遊びが好きで、ほとんどゲームなどをしない子なんです。
その日も外、家の庭で遊んでいたら、塀の外でキラキラ光るものが見えた。
それで、門を出て近寄ってみたんだそうです。

それは我が家の裏手の方で、住宅の密集してるところです。
路地に面したある家の裏口へと続く細い通路に、
透明な液体の入ったペットボトルが2本、
息子の体より少し広い幅に並んで立っていたそうです。
それが光を反射してキラキラ輝いて見えたんですね。
・・・おそらく猫よけじゃないかと思います。ひと頃流行ってたでしょう。
ノラ猫の通り道に置いておくと、猫が嫌がって近寄らなくなるって。
でも、効果はほとんどないみたいですね。
最初のうちは警戒しても、慣れればぜんぜん平気になっちゃうらしいです。
ああ、すみません。話がそれてしまいました。
息子は、そのペットボトルの間をくぐってみたい気になったんだそうです。

まあ、子どものやることですからね、いちいち理屈があるわけでもないでしょうし。
それで、ペットボトルの間に一歩足を踏み出すと、
突然、あたりが真っ暗になったって言ってました。
もともと貧血気味のある子なんです。
だから立ちくらみしたんだと思いますが、そっから奇妙な話になったんです。
真っ暗な細い通路を、四つん這いで歩いてたって言ってました。
左右は壁で、上も頭がつかえそうな高さに天井があったって。
通気口みたいな感じなんでしょう。そこをそろそろ進んで行くと、急に下に落ちた。
といってもたいした高さではなかったそうです。階段の段差1段分くらい。
そこはかなりの広さがあり、暗いは暗いんですが、
通路のように真っ暗ではなかったそうです。

あたりにはいくつも、黒い布をかけた四角いものがならんでいたそうです。
あと嫌な臭いがしたとも言ってました。
立ち上がろうとしたんですが、なぜか立ち上がれない。
それに気づいて急に不安が襲ってきて、泣きたくなったそうです。
通路に戻ろうと向きを変えようとしたとき、横にあった箱がガアンという音とともに揺れ、
かかっていた黒布が少しずれました。すると鉄の棒が並んでるのが見えて、
これは檻なんだなってわかったそうです。
ええ、動物を入れる檻ですね。その中から「ひよろろろろ~」という鳴き声が聞こえ、
ガンと檻の鉄棒に生き物の顔があたりました。
白っぽい、人間のような皮膚をしていて、臭い息をかけられました。
その動物は檻の中で立ち上がって上の鉄棒に頭をぶつけました。

すると布がはがれ落ちて、檻の中が見えるようになった。
そこにいたのは・・・顔が人間の女の子に似ていて、
体がすごく痩せた生き物だったそうです。
白い短い毛が生えてたんですが、それがところどころ抜け落ちてまだらになって・・・
その生き物は息子に顔を向け、
「・・・早く逃げなさい」って小さい声でささやいたそうです。
そのときカンカンという足音が聞こえて、ドアの開く音がし、
誰かが部屋へ入ってきたということでした。
それで息子は、手近にあった別の檻の陰に回り込んで身を潜めました。
足音は息子のいる場所からかなり離れたところで停まって、
ガチャガチャ金属音がした。檻の鍵を開けてるんじゃないかと思ったって言ってました。

そしたら「ひょろろろ~」という鳴き声とともに、
「しんじんが足りない」「しんじんが足りない」って女の人の声がしたそうです。
やがてその声は「ぴー、ぴー」という悲鳴にかわり、
また足音と、ドアの閉まる音がして・・・
檻の中の一匹が連れていかれたんだと思われますが、
それは息子に話しかけてきたのとは別のだったようです。
息子に話しかけてきた生き物は檻の中で身をすくめながら、
「外に太陽がでているうちに戻りなさい」って言い、そのまま黙ってしまいました。
それで、息子は四つん這いのまま入ってきた通路に戻って・・・
そっから記憶がないんだそうです。ええ、裏の小路に倒れていたのを、
通りかかった人が見つけて救急車を呼んでくれたんです。

服に名前が書いてありましたから、家がわかったんでしょう。
救急病院から連絡があり、急いで駆けつけると、
息子が治療室のベッドで点滴を打たれていました。
貧血ではなく、40度を越えるほどの高熱が出ていたんですよ。
いえ、確かに学校では流行ってましたが、インフルエンザではなかったんです。
病院のほうでも原因がつかめなかったんですが、とにかく解熱剤を点滴して、
月曜の朝には熱は下がったんです。それから念のために1日入院して、
退院が火曜の午後でした。それから息子から途切れ途切れに聞き出した話がこれなんです。
ええ、ええ、小さい子で、しかも高熱が出てれば幻覚を見ることはありますよね。
ですからその類のもんだと思いました。
翌日、救急車を呼んでくれた人のところに改めてお礼に行きました。

そしたら、息子の話だと家のすぐ近所で起きたことみたいだったのに、
400m以上も離れてたんです。それで息子が倒れていた場所を教えられ、
そこをまわって帰ってきたんですが・・・
コンクリート建ての大きな建物がありまして、高い塀が巡らされていました。
どうやら何かの新興宗教施設みたいだったんです。
裏の通用門は鍵がかかってましたが、鉄柵だったので内部が見え、
そっから砂利を敷いた細い通路が窓のない建物の後ろに伸びてたんです。
その突きあたりに、あったんですよ、ペットボトルが2本並んで。
ああ、息子の見たのはこれかなと思いましたが・・・
一本のほうは中が透明ではなく、中に何か灰色の大きなものが詰まっているようでした。
でも距離があって見えなかったんです。

突きあたりは塀でしたので、どうにもならず帰ろうとしたところ、
通路の真ん中あたりのドアが急に開いて、
白いトーガのようなのを着た目つきの鋭い男が出てきました。
塀の陰に身を寄せるようにして見てたんですが、両手にペットボトルを持ってました。
中には猫・・・でなければイタチとかテンほどの小動物が、どういう具合にしたものか、
キャップのところはそのままで透明な液体とともに詰め込まれてたんです。
あのボトルシップみたいな形で生き物が入ってたんです。
まあガラスではないんで、一度切ってつなげてるのかもしれませんが。
男はそれを奥まで持っていき、前からあったやつと取り替えるようでした。
なんとなく嫌なものを感じて、その場を離れましたよ。
その宗教施設については、少し調べたんですがよくわからなかったです。

ただ、もしかしたら、息子が「しんじんが足りない」って聞いたのは、
「信心」ってことじゃないかと考えたんです。
どう思われますか?






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コメント
 写真が怖い!・・・のは置いておいて。異郷に迷い込んだ先で「逃げろ」と警告されるパターンは古くからありますね、慈覚大師の纐纈城伝説とか。
 この話の宗教施設もなかなかにマトモではなさそうで、息子さんを助けてくれた生き物(?)の安否が気になります。
| 2015.02.23 23:48 | 編集
コメントありがとうございます
画像はネットにあった捏造UMA(おそらく)と思われます
この話の場合は主人公が子どもで
欲が絡んでない分助かったのかもしれません
bigbossman | 2015.02.24 01:11 | 編集
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