アメリカの迷信

2015.05.18 (Mon)
今日も時間がなく流し記事です。
自分は仕事でアメリカ人と付き合いがあって、そのうちの一人に、
今年の2月前に「節分」について説明することになり、ちょっと戸惑いました。
まず「鬼」をどう訳せばいいか・・・

まあ「tag」ではないとは思いましたが。これは「鬼ごっこ」の鬼、
プロレスのタッグマッチのタッグですね。
「ogre」オーガーだと西洋のファンタジーみたいだし、
「demon」デーモンだと近いんでしょうが、これもちょっと神話的な感じがするし、
「devil」だと完全に悪魔ということになってしまいます。
「evil spirits」(悪い精霊)というのが一番ましかなと思って、
それで説明しましたが、よかったかどうか。
ちなみにその後検索したら、節分のことを「Bean-Throwing Festival」
(豆投げ祭)と書いてある英文記事を見つけました。

説明の途中で、そのアメリカ人は「わかった」という顔をし、
「superstition!」(迷信)と一言。まあ、年中行事を迷信ととらえるのが、
いいのか悪いのかよくわかりませんでしたが、ニュアンスは通じたかなと。
ところで、アメリカにも迷信がありますね。
これはキリスト教以前からヨーロッパにある土着的なもので、
アメリカ人の文化の底流になっているものと、
アメリカ先住民由来のものとがあるようです。
その根底に「幸運」(good luck)を得る、失うという考え方があるんですね。
キリスト教だとすべてのことは全能の神の御心のままに動いているはずですが、
そこから外れて、運不運の領域に漂っている物事もあるということなんでしょうか。

スティーヴィー・ワンダーの「迷信」(superstition)という曲の歌詞の一部に、
「ladders bout’ to fall
 Thirteen month old baby
 broke the lookin’ glass
 Seven years of bad luck
 the good things in your past」

と出てきますが、訳すとすれば
「倒れかかるはしご、13ヶ月の赤ちゃん、鏡を割ると不運が7年続き、
 よいことは過去のものとなる」こんな感じですか。

ここで出てくる、「はしごの下をくぐる」「鏡を割る」というのが迷信で、
どっちも7年とか5年、幸運を失うと言われます。
まあ、はしごの下をくぐるというのは単純に危険で、
ギャグではペンキの入った缶が落ちてきたりしますね。
鏡を割るというのは、長年見ているうちに、
鏡に魂の一部が移っているということかもしれません。

「13ヶ月の赤ちゃん」というのはよくわからないんですが、
13は不吉な数字で、ちなみに「13日の金曜日」(Friday the 13th)は、
キリストが磔にされた日というのは俗信のようです。
13を不吉な数とするものと、金曜日を不吉とするものが独立して生じ、
それらが合体したものであるという説が有力だとWikiにありました。
13は、最後の晩餐の出席者が13人というところからかもしれません。

あと、塩をこぼしてしまった(spilling salt)とき、
一つまみ肩越しに投げるとよい、というのもありますね。
これは悪魔がそのあたりにいるからなどとも言われますが、
古代エジプトあたりからある迷信のようです。
このように、不運なことをしてしまった場合、
どうするかというと、それを回復するおまじないをします。

よく知られているのは「knock on wood」(木を叩く)ということです。
『ブルースブラザース2000』というのは好きな映画ですが、
あれに出演していたエディ・フロイドの代表作に、
「knock on wood」という曲がありますが、その冒頭部分、
「I don't want to lose you this good thing
  that I got 'cause if I do
 I will surely,surely lose a lot」


「私はあなたを、私が得たよいことを失いたくない、
 なぜなら私はたくさんのことを確かに失ってきたから」
となっていて、そこで、「I'd better knock, on wood」
となるわけです。つまり何か幸運を失うことをしてしまった場合、
あるいは長く幸運が続くことを願う場合、手の甲を上に向け、
コンコンとこぶしの指先で、木でできたドアやテーブルを叩きます。
(下の動画で叩いています)

あとは「くしゃみ」(sneeze)をすると魂が飛び出て早く死ぬ?ので、
まわりにいた人が「God bless you!」(神のご加護がありますように)と言う。
「ひとさし指、中指を十字に交差させる」
(cross one's fingers, one's fingers crossed for luck)
これは幸運を願うときに使うことが多いようですが、
交差させた指を人に見せて、「あなたもいっしょ願って」
みたいなニュアンスもあります。

あとは、かわいいところでは、てんとう虫(ladybug)
が自分にとまったらいいことがある。そっと逃がして、
飛び立つときに願い事をするとか。
てんとう虫の有名な英語の子どもの歌があるそうですが、よくわかりません。
ウサギの足(rabbit's foot)とか、dreamcatcherとかまだまだありますが、
いつか書く機会もあるでしょう。まあこのへんで。

『Knock on wood』Eddie Floyd















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コメント
「スピリット」より「パワー」のほうがあっている気が。

豆をまくことにより、悪いパワーを追い出して、善きパワーを吸収する。

そんな感じで話したら、アメリカ人もホイホイと豆まきにつきあって……くれんかなやっぱ(^^;)

アトモスフィアでもいいかもしれない。

なんて思いました。
ポール・ブリッツ | 2015.05.22 12:09 | 編集
コメントありがとうございます
パワーというとアメリカ人だと武力や政治力や
腕力的なことを思い浮かべる気もしますが
「気」という感じですよね
bigbossman | 2015.05.22 22:07 | 編集
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