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聞いた話4

2015.05.19 (Tue)
テレビ番組製作会社社員Aさんの話

Aさんは大学卒業時に就職ができなくて、長いバイト経験がありますが、
その頃の話だそうです。
そのときは30歳前くらいだったそうですが、
靴の大型チェーン店に勤めていました。
スーパーに匹敵するようなだだっぴろい店内でしたが、
店長とバイト3人で日々切り盛りしていたそうです。
まあ、スーパーと違って調理や、ひんぱんな仕入れがないのでできるんでしょうね。
勤めて2週間ほどたった頃、Aさんが8時半に出社すると、
40代の店長がもう一人で売り場に出て、
何やら忙しく動き回っていたそうです。
「店長、どうしたんですか?」

「おお、早いな。ちょっと手伝ってくれ」 「どうするんですか」
「フロアの棚の靴、あちこち入れ替わってるから、
 見て直していってくれよ。そんなに遠くまで移動してるものはないはずだ」
「え?」 ということで、見て回ったら、
確かに革靴のコーナーからサンダル、運動靴まで、すべてのフロアの棚の商品が、
ぽつんぽつんと左右違うものになってました。
で、入れ替えられた片方はそのコーナーか、
離れていたとしても棚の裏側あたりにあったんです。
Aさんはそれらを直しながら、店長に、
「何でこんなことになったんです。誰かのイタズラですか」
「夜中に起きるんだよ。毎月、必ず23日にな」

「えーそんな。警備保障入ってますよね。監視カメラは?」
「赤外線センサーはあるが、警備の監視カメラはない。店のはあるけど、
 夜中はつけてない。」 「つけてもらえばいいんじゃないですか」
「それが拒否されてるんだよ。それだけじゃなく、
 23日の夜の見回りも前に頼んだが、これもやんわりとだが断られた」
「じゃあ警備保障の会社を代えればいいんじゃないですか」
「そうもいかん。チェーンの店舗一括して、同じとこに頼んでるんだし、
 それにたぶん、そうしたからって問題が解決するとは思えん」
「というと」 「お祓いが必要だと思うねえ」
「・・・幽霊がやってるってことですか」
「まあな。子どもの霊なんだよ」

「どうしてそう思うんです」 「何か気がついたことなかったか?」
「えー あ!」 「な、棚の商品のうち入れ替えられてるのは下から3段目までだろ」
「確かに」 「これやってるやつが子どもで、高いとこに手が届かないんだ。
 実はな、前に23日の晩、泊まり込んだことがあるんだよ。
 事務所の長椅子持ち出してきて、フロアで一晩中監視してたんだ」
「で、何が起きましたか? 子どもの霊、見たんですか?」
Aさんがここまで聞いたとき、店長は首を振って、
「俺は正社員だからな。嫌なことも仕事としてやるけど、
 お前はバイトだし、知らないほうがいいだろう。月に1回だけだし、
 実害はほとんどないんだ。早く出てきて元に戻せば済むんだから」
こんな話だったそうです。ちなみにその店は今もあります。

自分の共同事務所近くのバーのマスターKさんの話。

これはお店のほうではなく、プライベートに聞いた話です。
Kさんの店は、朝方近くまでやってることが多いんですが、
Kさんは家で小型犬を飼っているので、
朝に自宅に戻った後、すぐには寝ないで6時前に犬の散歩にいくのが、
日課だということでした。
「それで、その日もいつもどおりのコースで散歩に出たんだ。
 夏場だったからもう明るかったが、住宅地なんで人通りは少ない。
 でな、その日は前夜にかなりアルコールが入ってしまって、
 それを抜こうと思って、いつものコースより長く散歩したんだ」
「へえ、犬が喜んだでしょう」
「そうでもない。俺んとこの犬は小さいし、いつもの縄張りの外に出るから。

 そのせいかしらんがあんまりはしゃいではいなかったよ。
 でな、ずっと土手を歩いていくと、
 ちょっとした運動公園があって、そのラグビー場のわきに小さい神社がある。」
「はい、場所はわかります。確か山王神社ですよね」
「ああ、そういうことに詳しいんだよね」 「いちおうは」
「そしたら、犬がその神社に鳥居をくぐって入りたがるんだよ」
「ええ、それで」 「やっぱマズいじゃない。神社だし、狛犬がいるとは言っても、
 参道でウンコとかされたら」 「それは、そうですね」
「でね、どうせたいした力もない犬だし、リードを引っぱったんだよ。
 そしたらどういう具合かリードが外れてね。
 金具が弱くなってたみたいだ。

 犬が鳥居から中に駆け込んでって、俺が名前を呼びながら後を追いかけた。
 聞きわけのいい犬だから戻ってくると思ったんだ。
 それがな、俺が鳥居をくぐった瞬間、がくっと腰が砕けたんだ」
「犬のですか?」 「いや、俺のだよ」
「はあ、それで」 「うつぶせ・・・までもいかない、
 地面に両手をついた状態で体が起こせないんだ。
 無理に起こそうとすると、腰に叫び声をあげるくらいの激痛が走った。
 そんときはマジで、通りかかる人がいたら救急車呼んでもらおうと思ったほどだ」
「ぎっくり腰とかでしょうか」
「いや、とにかく油汗が出る感じで、気が遠くなりそうだった」
「で、どうなりました」

「鳥居の中で犬がすごい興奮して駆け回ってるのが見えたんだよ」
「とにかく名前を呼んだんだ。いつもならすぐ寄ってくるんだが、
 そのときはこっちも見ないで、玉砂利の上で走っては跳び上がることを繰り返してた。
 したらね、何度目かに跳び上がったときに、
 空中から何かを咥えたように見えたんだよ。いや、目には見えないんだけど、
 犬がそういう動作をしたってことだ。
 で、何か咥えた状態で地面をごろごろ転げまわった。
 あれ、たぶん強く噛んでるんだよな。ライオンとかもやるだろ」
「動物はあんまり詳しくないんです」 「そうか、でな、ひとぢきり転がったあげく、
 横の茂みのほうへいって、咥えてたものをぽいと放り捨てるような仕草をした。
 そしたらだよ。腰の痛みが急に消えて、起き上がることができるようになったんだ」

「ははー」 「犬は呼ぶと、今度はすぐにやってきて、リードをつなげて、
 その後はまっすぐ家に戻ったんだよ。腰はなんともなかったね。
 まあ、これだけのことで、もしかしたら俺の体の筋とかが、
 そのときだけおかしくなっただけかもしれないけど」
こんな話を聞かせていただきました。
自分は、思いあたることがないでもなかったんですが、そのときは言わなかったです。

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