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前の記事の続き

2015.05.29 (Fri)
さて、前に自分が書いた話を採録します。
短いもので、あまり出来がいいとはいえないのですが。
既読の方は飛ばしてください。

菊理媛命
私はある俳句の会に入ってるのですが、そこで体験したことを書きます。
怖くはないかもしれませんが実際にあった話です。

私は中学校の国語の教諭ですが、
部活動は担当していないので土日は時間があります。
それで、人に勧められたこともあって地域の俳句の会に入りました。
まわりは仕事を引退したおじいちゃんがほとんどで、
女性会員は数人しかおらず、ずいぶんかわいがっていただきました。
月2回集まって互選の句会をし、年に2回吟行の会がありました。
吟行といっても、師範役の大学の講師の先生が大型バンを運転してくださり、
日曜日に日帰りできる近場に行くだけです。

その吟行は5月の連休の一日で、朝から晴れていてとても気持ちのいい陽気でした。
その回の出席者は9人だったと思います。私は車の中で水筒のお茶を飲んだりしながら、
朝の集合時に言われた席題を考えていました。席題は『立夏』で、これで一句。
それから、5月の自由題で一句俳句を作って昼食をとり、
今日行く神社の集会所を借りて句会をする予定でした。
神社は自分たちの住む町から車で2時間くらいのところで、
御社名は秘しますが主な御祭神は菊理媛命です。

大きな神社の駐車場で車を降り、社殿までの道すがら、
皆で歩きながらときどき立ち止まって、野草の名前を教えていただいたりしました。
そしてメモを出して俳句を考え始めました。
『立夏』は難しい題ではなく、どうにかなりそうでした。

神社の神域に入って手水をとり、お参りしようとしたとき、
突然空が暗くなり、西のほうにものすごく太い稲光が走りました。
そのとき、近くにいた句会のメンバーのSさんが、
「うお」と大声を上げたかと思うと、鼻と口から黒っぽい血を噴き出し、
目を剥いて硬直したようになって、真後ろに倒れました。
「ドーン」という雷の音がして、その瞬間に、
参道の脇にある小さなお社の観音開きの戸がすべて開きました。
その直後に大粒の雨がものすごい勢いで降ってきました。
師範の先生がこちらを見て駆け寄ってきました。
そして私ともう一人の方と三人で、Sさんを社務所の中に運び込みました。
Sさんの様子をみてすぐに救急車が呼ばれ、
一緒に来ていた奥さんが乗り込んで病院に向かいました。

その後、師範は社務所の神官の方と話していましたが、
雨の中からSさんの手帳を拾って戻ってきました。
その手帳を神官に見せると、神官はあっと驚いた顔に変わりました。
その後は皆で昼食を食べ、句会は取りやめにして帰りました。
神社から離れると雨はあがり、元の初夏の空になりました。
師範は携帯でSさんの奥さんと連絡をとっていましたが、
Sさんはそのままお亡くなりになったそうです。

次の句会で、師範から驚くべき話を無理に聞きかせていただきました。
あの神社にはとても古くから伝わる忌み言葉があり、
それは特別まがまがしい意味ではないのですが、
日常的にはまず使われることのない古語で、
神域の中でその言葉を発したり書いたりすると、
たちどころにその者には神罰がくだるのだそうです。
Sさんが倒れたことと天候の急変で、ふとこの言い伝えに思い当たった神官が、
Sさんの俳句手帳を見ると、そこには作りかけの俳句とともに、
はっきりとその言葉が記されていたのだそうです。

私は師範の話について当時は半信半疑でしたが、
国語を教える者として、言霊というものはあると考えておりましたので、
今ではこのお話を信じかけています。

この話がまとめサイトに転載され、興味深いコメントがついていましたので、
反則気味ではありますが、抜粋して引用させていただきました。

・邪神じゃねーかこんなもん
そんなに言われたり書かれたくないかなら自分から先に宣言しとけよ。
エリア外に垂れ幕でも提げとけよ

・日本では祟る存在を畏れ鎮めるためにお祀りするのは普通に行われてきたんだけどね
「こんなのが神様なの?」ってコメントときどき見るけど、
神っていうと慈愛に満ちてホンワカ~なイメージを抱いているのかな

・自分に都合の良い存在だけ神様認定ってのは、なんか違和感があるなあ。
例えば―聖書に出てくる神様は、
エジプトの兵士達を軍隊規模で焼き殺したり溺死させたりしたし、
長男として産まれた赤子を街単位で皆殺しにしたんだが

・キリスト教的な「神」という言葉に囚われてる人が多いね。
ここ読んでるってことはオカルトに興味ないわけではないだろうに
日本の神ってのは人にあらざる超越的な存在全部含むから、
人にとって都合の悪いことしかしない神もいっぱいいる

・めんどくさいヤツを神様みたいに扱って面倒を避けるんだろ
人間でもウザくて馬鹿なヤツほど神様みたいに崇め奉ってやれば
気をよくして可愛がってくれたりするし
そんなヤツに良い思いさせるのは府に落ちんが
癇癪起こされてもたまらんもんな

・そもそも宗教って自然そのものの力をメインに扱うタイプともう一つが儒教や仏教、
キリスト教のように人間の人生や倫理とかをメインに扱うタイプとがあるからな
後者に対抗するために神道も後からそれっぽいもん付け加えたりしたけど、
基本、元々テーマが全く別物なのを同じ尺度で計ろうとしちゃってるから混乱してる訳で
…まぁ、混乱ついでに神仏習合しちゃったりもしてるが

・神様がたも人間にとって都合のいいところだけじゃない。
だから荒御霊を別の社にわざわざ祀ったりしてるわけでな
人間同様性格の多面性があるのを、分離して存在させているのが神様だと思いねえ
というか、これで邪神というのなら、まずその定義はなんなのだね
やってはいけないことを罰するのも、
間違いは間違いだと教えるのも自由の侵害だとでも言うか?
だったらこの世には邪神しかいないな
そんなカテゴライズ自体がまずナンセンスだってことさ
そもそも自然を祀るのが神道の元々のあり方(だから木に見立てて1柱と数える)なんで、
自然が常に人間の味方をしてくれるのかと考えればすぐわかることなんだがな

・「触らぬ神に祟りなし」という諺があるくらいだから、
日本の神様ならこういうのもありだろう。
とはいえこれはSさんちょっと気の毒だ…


さすが怪談サイトに集う方々だけあって、
オカルト・・・と言ってはいけないですね。
宗教的なことがよくわかってる人が多いと思います。
自分は、踏んでしまうとヤバい地雷のような神もおそらく坐すと考え、
怪談に登場していただいているわけです。

元サイト『怖い話まとめブログ』




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コメント
 有名な話ですが、日本のアニメやゲームが欧米版として移植される場合、「神」や「ゴッド」という名前はかなり神経質に扱われます。

 「神様」(ドラゴンボール:漫画)→「Kami」
 「かみ」(魔界塔士SaGa:ゲーム)→「Creator」
 「ゴッドガンダム」(機動武闘伝Gガンダム:アニメ)→「Burning Gundam」

 そのまま固有名詞にしたり、似た単語に置き換えたり、全くの別物に仕立てたり、なかなか大変そうですね。
 個人的には、八百万の神々も「spirits」ではなく胸を張って「gods」と呼びたいところです。
| 2015.06.02 20:24 | 編集
コメントありがとうございます
アメリカでキリスト教右派は無視できない勢力ですからね
いろいろ難しい面があると思います
ところで自分は最近、英語を少し磨き直そうと思って
youtubeでアメリカのテレビ説教を見てるんです
いわゆるPreachingというやつですが
発音が明瞭でいいです
bigbossman | 2015.06.02 21:50 | 編集
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