FC2ブログ

実話系の話2

2015.06.20 (Sat)
* 今日も時間がなく、あまり怖い話ではないです。
どっから話を始めましょうか。そうですね、伝聞ではなく、
自分の体験談から行きますか。

宿坊で

4年前のことです。取材である宿坊に泊まりました。
宿坊というのは、主に仏教寺院などで僧侶や参拝者のために作られた、
簡素な宿泊施設のことで、精進料理を出し、沸かし湯の風呂がありました。
どこのことか、場所を明らかにすることはできませんが、
高野山や永平寺クラスの有名どころではありません。
その日は自分の他の宿泊者が、なんとアメリカ人の若い男性4人組で、
どうやら日本文化を研究している向こうの大学院生のようでした。
で、でしゃばるつもりもなかったんですが、
自分が通訳の真似事をしたりして(彼らも日本語はそこそこできた)
けっこう打ち解けました。

翌朝、自分は出立する予定でしたが、
彼らはその日も座禅修行を体験することになっていました。
で、朝餉の席でのことです。献立はお粥にごま豆腐、漬物という簡素なもので、
長い卓に向かって正座していただいていますと、
卓の下をちょろちょろする黒い影がありました。
あれ、何だろうと思い、下をのぞくと見えなくなってしまう。
また背筋を伸ばすと、黒いものが動くのが見える。
そのくり返しでしたが、気にしないようにしようと考えた矢先、
黒いものは食卓へと這い上がり、今まさにお粥をすすろうとした、
アメリカ人の一人の腕をかけ上って、口の中に入っちゃったんです。

あららら、と見ているうちに、そのアメリカ人が急に、
脇腹を押さえて苦しみ始めました。自分は、変に思われるかもと考えながらも、
作務の僧の一人に見たことを伝えたんです。
そしたらその僧はいったん奥に引っ込むと、いかにも手慣れた様子で、
盆に木の盃を載せて運んできて、苦しんでいるアメリカ人に飲ませたんです。
すると、あっという間に腹痛が治まってしまったんですよ。
正露丸よりも効き目が早かったです。その後、僧にそっと話を聞いたところ、
その黒いものの正体はわからないが、ごくたまに出現することがあり、
そういうときは水に経典の紙片を溶いたものを飲ませるようにしている、
という話だったんです。

解体現場で

これは2年前に、工務店の棟梁から聞いた話です。
ある古い旅館、大正時代あたりまで遊郭だったのを改造したものですが、
その所有者が亡くなって空き家になり、しばらく放置された後に、
行政の手で解体されることになったんです。
全て木造でしたので、解体は簡単だったそうですが、
いよいよ土台だけになったところを、重機で平らにならしていると、
あまり深くないところから、幅20cmばかりの木の樋が出てきたというんです。
そう古い時代のものではないようだし、まとまった遺跡ということでもない。
行政のほうに報告するまでもないだろうと思ったそうですが、
これが引き抜こうとすると、かなりの長さで続いていた。

敷地の端まで掘っても、そのずっと先まで続いてるようだったということでした。
これが東京の話なら、江戸時代の上水の樋というのも考えられるんでしょうが、
そこは地方都市だし、これまで見たことがなく、何のためのものか、
まるで見当がつかなかったそうです。樋の断面は四角で、
中には周囲の黒土とははっきり異なる、白い砂がずっと詰まっていたそうです。
で、敷地のぎりぎりまでその樋を掘り出して外したときに、
白い砂の中から黒い蛇のような影が現れ出て、
しばらく足元をちょろちょろしていたが、やがて一人の工員の足を這い上り、
口に入っちゃったんだそうです。その工員は、途端に腹を押さえて苦しみ出し、
病院に担ぎ込んだものの、原因は不明。

とりあえず急性の腸炎という診断で、10日間入院。
職場に復帰するまでには3週間ほどかかったそうです。
で、この話の黒い影というのが、自分が宿坊で見たものとよく似ているんです。
黒い影としか言いようのないもので、
長さま30~60cmくらいの範囲で伸び縮みし、煙のような質感なんです。
これが、身をくねらせるというんではなく、
左右に平行移動するような形でちろちろと動く。
腹痛を起こすところも同じで、不思議だなあと思いました。
ちなみに、棟梁が後に地図を見ると、
その樋が向かう方向の2km先に小さい八幡神社があったそうです。

霊能者から聞いた話

1年半くらい前ですね。仕事である霊能者の元を訪れ、
いろんな話を伺ったんですが、そのときに、この黒い影の話を出してみたんです。
そしたら、しばらく考えていましたが、
「それは炭の名残なんじゃないかな」みたいな話をされました。
これには自分も思いあたることがあって、
古式の神社や寺院の跡地を掘り起こすと、炭と水晶、場合によっては、
実用品ではないかわらけ(素焼きの土器)などが見つかることがあるんです。
敷地の四辺や鬼門の方角に埋められていることが多いんですが、
おそらく土地の清めに使用された物だと思われます。
もちろん、縄文・弥生までさかのぼるほど古いものではありません。

「炭というのは、ほら活性炭なんかを冷蔵庫に入れるじゃない。
 ああいう形で邪気を吸い取ってしまうんだよね。
 だから、ある場所を炭で清めたら、
 必ず時期を置いて掘り出して処理しなくちゃいけないんだけど、
 昔のことだしね、そのまま忘れ去られてしまうこともあるのよ。
 そうすると、炭の効力が消えても邪気が残ってしまい、
 集められた分だけかえって悪いものになってしまう。
 そういうのは黒い影のような蛇の形をとって現れることが多いみたい。
 もちろん実体のあるものじゃないけど、人に腹痛を起こさせるくらいの力ある」
こんな話でした。二番目の話の、神社との関係はよくわかりません。





関連記事
スポンサーサイト

トラックバックURL
http://scoby.blog.fc2.com/tb.php/807-fdc3695a
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する