人工幽霊は造れるか

2015.07.15 (Wed)
というテーマなんですが、自分は絶対無理と考えます。
理由は簡単で「本物の幽霊」がどのようなものであるかわからないからです。
本物の特性が定かでないのに、マネのしようがないですよね。
ということで今日の分は終わり・・・だと簡単でいいんですが、
そうもいかないでしょう。
そこで、最新の科学技術でちょっと面白いものを見つけたので紹介します。
これは「音響浮遊」という技術の動画です。

Three-Dimensional Mid-Air Acoustic Manipulation


超音波を使っているのだそうですが、原理自体は難しくないでしょう。
人間の目に見えない「力」が働いていればいいわけです。
難しいのは、どのように音波を出したり重ねたりするかの、
プログラミングの部分であると思われます。
超音波といっても空気の振動なので、磁力や単なる風を使っても、
精密なプログラミングさえあれば、物を空中に浮遊させて動かすことはできます。
ただし磁力だと、磁性を持つ砂鉄のようなものでないと難しいでしょうし、
風を使うとすれば、浮かばせる物の形によって適不適が出てくるでしょう。
その点、音波を使うと素材に左右されずに効果を得ることができそうです。

では、こういうのを野外にこっそり仕掛けるという
プロジェクトを実施してみたらどうでしょう。
うっそうとススキの茂った川辺あたりが適しているのではないかと思われますが、
心霊スポットの廃墟の中でもいいでしょう。
スピーカーを木のうろや草の中に隠し、
暗くて見えないと困るでしょうから、巧妙にライトアップする。
で、シリコンとか水滴を素材として宙に浮く人型をつくる。
そりゃ見た人は驚くでしょうし、幽霊だと思うかもしれません。
しかしもちろん、これを幽霊とするにはいくつもの問題点がありますよね。
そのうちの2つくらい取り上げてみましょうか。

まず一つは、これはあくまでプログラミングで動いているということで、
浮かんでいる物が自己の自由意志で行動しているわけではありません。
(幽霊に自由意志があるのか、という問題もあるでしょうがそれは置いておきます)
二つ目は、物を浮遊させるため、外部からエネルギーを得ているということです。
スピーカーから音を出すには電力を使用しています。
さて、ではこの2点をとりあえずクリアすれば幽霊に近づくのでしょうか。
プログラミングの問題は、AI(人工知能)を使うしかないんでしょうね。
エネルギー供給の問題は難しいですが、
自然界にある静電気を吸い上げる装置(これは非常に困難でしょうね)
でもつくるとしますか。あるいは風力発電とかソーラー蓄電。

現在は、人工知能も自然エネルギーの利用もまだまだですが、
もしこれらができるようになったとして、自己(人工知能)の意志で行動し、
自己で自然界からエネルギーを集めている(人間だって食物を摂取して
エネルギ-を集めてます)宙に浮く白い物体、
なんならもっと精巧に人間の顔や体を持つようにしてもいい。
これは幽霊、あるいは人工幽霊と言ってよいのでしょうか?
自分は違うと考えます。それは単に幽霊と言われるものの外形を、
マネしただけでしかないように思うんです。
べつに幽霊型ロボットでも同じことですし、
なんであれば、実体のない3D映像でもいいわけです。
ここで、幽霊の本質が少し見えてくる気がします。

自分が思う幽霊の本質は「人間由来である」ということです。
いくら科学技術の粋を凝らして精巧な幽霊をつくり、
それを人工知能で動かしたとしても、人間に似ているのは外見だけで、
「かつて生きていた〇〇さん」ではないのです。
最近は、ちょっと不可解なものは何でも幽霊と呼ばれるようになってきていますが、
自分は、この部分がなければ幽霊とは呼べない気がしますね。

逆にいえば、外見は別にステロタイプの長い黒髪の白い服の女でなくても、
宙に浮かぶ白い霧でも、地を這いずる黒い影でも、火の玉でもいいわけですが、
「元は生きていた人間であったもの」ということが、
幽霊と呼ぶための絶対条件ではないかと思うんです。
そしてこの部分は、科学がどれだけ発達しても無理な気がします。
もしAIが進歩を重ねて、豊かな感情を持ち、ユーモアを介し、
人間よりも優れた文学や芸術作品をつくれるようになったとして、
つまり、人間と同じ、あるいは人間以上の能力を持っていたとしても、
やはり人間ではないのですね。

・・・この話は自分でもちょっと消化不良気味なので、後日続きがあると思います。



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