聞いた話 3題 女性編

2015.12.22 (Tue)
レストランのウエイトレスをしているYさんの話

Yさんはじつは自分の占星術のお客さんなんですが、この方の体験談です。
前から虫歯だったものの放置していた下の奥歯が痛くなり、
しかたなく歯医者に行って治療し、金属の冠をかぶせたんだそうです。
ただ、根っこのほうも少しグラつきがあったため、
無理をしないようにと言われて戻ってきました。特に違和感などはなかったそうです。
それから1週間ほどは何もなかったのですが、
彼氏がアパートに来ていた夜のことです。ベッドでうとうとしかけたとき、
隣に寝ていた彼氏が、「おっかしいなー。この部屋ラジオとかつけてる?」と言うと、
半身を起こしてベッドまわりを見回し始めました。
「えー、なんもないはず」そう答えてスマホも確認したんですが、
音が出るような設定にはなっていなかったそうです。

それで2人で寝直したのですが、しばらくして、また彼氏が、
「音してるよ。それもお前の頭のあたりから。なんかトムラ、トムラって聞こえる」
「そんなはず・・・」と言おうとして口を開けたとき、
口の中から「ソトムラ シゲオさんが亡くなりました・・・」という、
ニュースの報道を読み上げているような声が確かにしたんだそうです。
音がしたのも不思議ですが、Yさんが「あっ!」と思ったのは、
「ソトムラ シゲオ」という名前に心あたりがあったからです。
Yさんが高校時代につき合っていたボーイフレンドの名前だったんですね。
しかしその子とはもう4年以上会ってはいませんでした。
「なあ今、音したろ」彼氏が確認するように言ってきましたが、
あいまいに笑ってごまかしました。

音がしたのはそのときだけでしたが、Yさん自身にも、
自分の口の中から出たように思えたそうです。
翌日の朝早く、仕事があるといって彼氏が帰っていきましたが、
それを見送ってから歯を磨こうとしたとき、
ザリザリと口の中から金属の破片が出てきました。粉に近いものだったそうです。
被せたばかりの奥歯の冠が砕けていたんですね。
Yさんは遅番だったので、午前中歯医者に行きましたが。
「こんなふうに壊れるとは何を噛んだんですか?」と医者はあきれていたということでした。
午後になってニュースを見ていると、Yさんの郷里の市でゲリラ豪雨があり、
車ごと増水した川に落ちて亡くなった方がいるという内容をやっていましたが、
それがソトムラ シゲオさんだったんですね。

クラブホステスのMさんの話

これはお店が休みの日に、Yさんが買い物に出ようと、
電車に乗ろうとしていたときのことです。平日の3時過ぎくらいでホームはすいていました。
後ろのほうで立って待っていると、まだ時間があるのに、
それまでベンチに座っていた乗客の一人が立ち上がって、
ホームの線路際に歩いていきました。何気なく見ていると白線を越えたので、
「危ないなあ」と思ったそうです。その人は、老紳士という言葉がぴったりで、
歳はたぶん60代後半から70代の前半、今どきソフト帽をかぶり、
ひと目で高級とわかる灰色のロングコートを着ていたそうです。
背は低く、金縁メガネをかけて鼻下にヒゲがあったそうです。
「よく観察しましたね」と自分が言うと、Mさんは、
「何か目が離せなくなったのよね。引き込まれるような不思議な感じで」

老紳士は白線の外のギリギリまで出たので、
これは駅員に知らせたほうがいいかと考えていると、
コートのポケットからテイッシュのようなものを出して、線路に落としたそうです。
「えっ!」と思いましたが、とっさには何もできませんでした。
それから老紳士は斜め後ろを振り向き、Mさんのほうを見てにやっと笑いました。
「ああこの人、私が見てることがわかってるんだ」と思ったとき、
老紳士は左手のコートやスーツをまくりあげ、同じポケットからカッターを出すと、
線路につき出した左手の手首をガッと切ったのだそうです。
ああっ!!」Mさんはかろうじて悲鳴を飲み込みました。
すぐに血が流れ出るのがわかりましたが、老紳士は平然と、
その血をポタポタと線路に滴らせていました。

Mさんは怖くなってその場を離れ、隣の乗降口前まで移動しました。
すると老紳士は、またMさんのほうを見て笑いました。、
それで結局、駅員に知らせることはできなかったんですね。
やがて電車が入ってくるというアナウンスがあり、Mさんも前方に出ました。
そのときに老紳士の前の線路を見ると、
白い紙を人の形に切ったものが砂利の上に落ちていて、
老紳士の血でまだらに赤く染まっていたそうです。電車が来てMさんは乗り込みましたが、
老紳士が乗った車両からはできるだけ遠ざかったそうです。
それから2週間の間に、何件かの飛び込み事故がその駅で起きたようなんですね。
「全部がニュースに出るわけじゃないだろうけど、噂になってるからかなりの数だよ。
 あれと関係があるとしか思えないよね」こう言ってました。

スポーツインストラクターのUさんの話。

この方も、自分の占星術のお客さんの女性です。今から2年ほど前、
彼氏といっしょに東北某県までスキーに行ったそうです。
Uさんはスキーは20代の頃はずっと冬季国体に出ていて、
自分も一度だけ見たことがありますが、舌を巻くような腕前なんです。
とにかく滑りたくてたまらなかったので、着くやいなやゲレンデに出て、
初心者レベルの彼氏をほっぽり出して、ずっと滑り続けていたということでした。
いったんペンションに戻って夕食をとり、すぐに一人でナイターに出かけました。
彼氏は久々のスキーで筋肉痛になり、足に薬を塗りながら、
「俺はもう酒飲むから、お前一人で行ってこい」という具合だったんです。
スキー場の最上部の上級者コースでリフトを降り、さあというときに、
斜面の裏手の下のほうに、ぼうっと緑色に光っているところがあったんです。

蛍光グリーンということでしたね。直径10mほどの円形に雪がへこみ、
中がぼうっと光って見えたそうです。もちろんコースの同じ位置には昼も来ているんですが、
そのときには気がつかなかったんですね。
何だろう、といぶかしく思っていると、林の中からトットッと野生動物が出てきました。
「胴がガッチリしていて足が細かったからカモシカだと思う」
ということでしたが、カモシカは雪に足をとられながらも歩いて、
その緑の円に近づいてきました。それで、円のギリギリ外側まできたとき、
全身がビクンと硬直したようになり、そのままバッタリと横ざまに倒れたそうです。
しばらく足を上に向けて痙攣していましたが、やがて少しずつ起き上がり、
飛ぶようにしてその場を逃げていったそうです。「あれ、火山性のガスとかかしら、
 でも、そのあたりは温泉地ではないのよ」とUさんは言ってました。

はあいあかかお




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